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1966年初夏、横須賀から九州の高校へ転入した薫。「JAZZ」「友だち」との出会い。薫の高校生活が意外な方向へ変わり始める…!?

   第11話 「レフト・アローン


   

   #11レフト・アローン

「すまん、おいは、もうここにはおられん」

父(弟や妹の父)の帰郷で居場所がないと感じ、こっそり家を出て行こうとした千太郎を待ち伏せしていたのは薫だった。薫はからだをはって千太郎を止める。

いつから、そんな臆病者になったんだ。怖がっていたら何もいいことないって言ってたのは、どこのどいつだよ

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父が帰って来た。弟や妹たちは、お土産に大喜び。千太郎への土産は万年筆。

「こがん、高いもん、おいには...」と言う千太郎に父は、

子供が親に遠慮なんかするもんじゃなか

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挑戦状をたたきつけられている文化祭。おやじさん(律子の父)がベースで参加することに。
華やかな聖児(松岡)たち。自分たちの音楽をと思うが、

これが俺たちの最後の文化祭だから、絶対に後悔したくないんだ

で、お茶を運びながら鼻歌をうたっている律子に白羽の矢が。

俺たちに力を貸してくれないか

律子が歌で参加する、マイ・フェイバリット・シングス。特訓の成果も出て、あとは明日の本番を待つのみ。

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マイ・フェイバリット・シングス

「うちのお気に入りは、・家に向かってくる誰かさんの足音。・地下室でピアノとドラムがじゃれる音。・ふたりの男の子の笑い声。なんちゃって」...律子

「♪ドラムとスイカとにぎりめし~それが、おいのお気に入り~♪」...千太郎

「ないよ、そんなもん」と言ったけど、薫は、

りっちゃんが、言い出す前から思ってた。俺のお気に入りは、今この時だって

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しかし、思いもよらないことが起きる。

文化祭の当日、遅れている千太郎を待つ薫に律子からの知らせ。昨夜、交通事故にあい、病院に運ばれたらしい。薫は病院へ走る。

ちくしょう、何度も駆け下りたはずの坂道が、こんなにも長く感じるなんて

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手術は済んだが、頭を強く打っていて意識が戻らない。このまま目が覚めないこともあるかもしれない。と医師に言われたのは、バイクの後ろに乗っていた妹、サチコだった。

腕を怪我した千太郎は、やはり屋上にいた。

「天使さま、連れて行くなら、サチコじゃのうて、俺にしてくれんですか。何でおいは自分の一番、守りたかもんば、自分で傷つけてしまうとやろか。おいは、いったい何のために生まれてきたとですか」

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こうすれば、お互いに泣いているところを見られないですむだろう。泣いていいんだ、千。今までよくひとりで耐えてきたな

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サチコの意識が戻った。一安心する家族。千太郎は?

その時は、ちょっと出て行ったかのように見えたあいつは、そのまま姿を消してしまった

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ヒヨコ(たがめのつぶやき) おやじさん、律子もメンバーに加わり、楽しみだった文化祭。前夜に思いがけない事故が。薫が忘れた楽譜をバイクで届けようとしての事故かと思いましたが、実は足をねんざして痛がるサチコを医者に見せに行く途中だったようです。

サチコの意識が無事戻り、千太郎は、ちょっと出て行っただけ?
「ロザリオを肌身離さず持っているのは、それを手放してしまえば、自分が世界から切り捨てられてしまいそうで怖いから」と教会で言っていた千太郎。ロザリオを外してどこへ?
「あいつは、もう戻らない。あいつとは、もうセッションできない」と涙する薫。

次回、最終回。どんな展開になるのでしょうか。彼らの青春、最後まで見守りたいと思います。