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1966年初夏、横須賀から九州の高校へ転入した薫。「JAZZ」「友だち」との出会い。薫の高校生活が意外な方向へ変わり始める…!?

第1話 「モーニン






動画で見たほうが、ストーリー、わかりやすいかもしれないです。動画には少し先の話も入っています。

全話タイトル曲を紹介します。ぜひ曲と一緒にご覧ください。

坂道のアポロン 1-4
坂道のアポロン #1モーニン posted by (C)たがめ48


『何もかもが嫌だ。朝から照りつけるこの日差しも、何も考えていないこの生徒たちも、今日から毎日わざわざこの急な坂道をのぼらないといけないことも。そのすべてに吐き気がする』

   坂道のアポロン 1-5
西見薫 posted by (C)たがめ48

横須賀からひとり親戚の家に居候。転校してきた学校は坂の上にあった。

『前の学校で成績はトップ。小学校の時から転校を繰り返していた。ふとしたきっかけで心のバランスがとれなくなり、ちょっとしたストレスで吐く癖がついてしまった。でもある時、俺は学校の中に自分を取り戻せる場所を見つけたんだ。そう屋上にさえ行けば...』

   坂道のアポロン 1-6
川渕千太郎 posted by (C)たがめ48

クラス委員の迎律子は親切に校内を案内してくれたが、薫はまた気分が悪くなり屋上へ。そこには律子の幼なじみ、クラスのみんなからは札付きのワルと怖がられている、川渕千太郎がいた。屋上の鍵を手に入れるために、ひとりで3人の3年生相手にケンカ。次の日には雨の中、薫のカサをとりあげた。このほうが気持ちがいいからと。ふたりでずぶ濡れに。

翌日もクラスのみんなの視線を感じるが、『あの雨は思っていたよりずっと気持がよかった。不思議だ。これだけ見られているのにまともに呼吸ができる。吐き気がしない。これはどういうわけだ?』


『ピアノを弾いていると、嫌なことも父さんのいない寂しさも忘れられる。世話になる叔父さんの家には大きなグランドピアノがあるからと父は言うが、グランドピアノなんかほしくない。僕が欲しいのは...』

   坂道のアポロン 1-7
迎律子 posted by (C)たがめ48

クラシックのレコードをと訪れた律子の家。律子の家は「ムカエレコード」その地下にはジャズ仲間が集まるスタジオがあった。律子にピアノのところに案内されると、そこにはドラムをたたく千太郎が。その音に薫は衝撃を受ける。おかしな指使いでピアノもちょっと弾いてみせた。「お前のは、おぼっちゃまのおすましクラシック」と言われる。

「うちさあ、ふたりのセッション聴いてみたかぁ」と律子。薫は「モーニン」のレコードを購入する。

あの日から、耳の中からドラムの音が離れない。律子と一緒の帰り道でも。そんな薫の前を「お先に~」と千太郎は走って行く。


『俺が嫌いな坂道を軽々と駆け下りる君には、その先に何が見えているのか。それは俺が見たことのない景色なのか...』


☆アメリカの文化漂う海辺の街を舞台に、物語がスタートしました。素敵な音楽が心地よいです。「どうしよう、いろんなことが楽しみすぎて頭が追いつかないや」と薫。自分はそんな高校生活を送れていただろうか。そんなことを考えてちょっぴり嫉妬などしながら、彼らの青春を見守りたいと思います。久しぶりにピアノが弾きたくなりました。