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その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない「秘密」がある。
死者は誰? 綾辻行人の学園ミステリー&ホラーの第12話。最終回。

#12 Stand by oneself -死者- 

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Another 12-1 posted by (C)たがめ48

火に包まれる建物、続く惨劇。

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Another 12-2 posted by (C)たがめ48

恒一は見崎を探す。管理人(夫人)に追いかけられる勅使河原と望月は戻って来た千曳に助けられる。

「お前さえ転校してこなきゃ、ゆかり(桜木)は死ななかった」
風見が恒一を襲う。その風見を赤沢が襲う。
「あなたは2人も殺しちゃったし、生きていてもしょうがない。ゆかりのところに行きなさい」
赤沢は千曳に止められる。そして今度は見崎を襲う。止める恒一。

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Another 12-3 posted by (C)たがめ48

「この子を殺さないとみんな死んじゃう」
「違うんだよ」
「こんなに守ろうとしているのにどうしてよ。そんなに死にたいなら一緒に殺してあげる」

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Another 12-4 posted by (C)たがめ48

その時、落雷が。

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Another 12-5 posted by (C)たがめ48

ガラスが割れ、赤沢にの身体に突き刺さる。見崎の目に映る赤沢が死の色に。

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Another 12-6 posted by (C)たがめ48

思い出す。前に恒一と会った時のこと。
「大事な人が死んじゃったから」
「そうなんだ。じゃあ僕と同じだね」

「一年半前、あなたに空き缶ぶつけたの覚えてる?」首を横に振る恒一に
「嘘でもいいから、覚えてるよ、くらい言いなさいよ」
それが赤沢の最後の言葉だった。再び爆発。

   Another 12-7
Another 12-7 posted by (C)たがめ48

見崎の携帯がつながる。
「今どこ?」
「裏庭。私は大丈夫。来ないほうがいいよ榊原君は」
「まさか、見崎、誰を?」
「私が、私が止めなきゃ。来ないほうがいい、後悔するかも。だから」電話が切れる。

   Another 12-8
Another 12-8 posted by (C)たがめ48

裏庭。倒れた建物の下で誰かが動いている。助けようとする恒一。見崎が、
「助けちゃダメ、色が、死の色が見えるから。前からわかってたけど言えなかった」
「でも、でもね、もう止めなきゃ」

   Another 12-9
Another 12-9 posted by (C)たがめ48

そんな、まさか、嘘だ。この人がもうひとり? 本当に?

三神先生が、怜子さんが、もうひとりなの?

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Another 12-11 posted by (C)たがめ48

「じゃあ、夜見北での心構え、その4は、公私の別ははっきりつけること。校内では間違っても怜子さんなんて呼ばないように。学校ではあくまでも私は副担任の三神先生なんだからね。いい?」

   Another 12-12
Another 12-12 posted by (C)たがめ48

そう、三神先生は叔母の怜子さん。そして見崎は彼女がもうひとりだと。

「この学校で他のクラスに副担任の先生なんている? いないの。副担任がいるのは、学校中で3年3組だけ」

   Another 12-13
Another 12-13 posted by (C)たがめ48

「今年は教室の机の数は足りていたの。なのに災厄は始まってしまった。どうしてだと思う? 机がひとつ足りなかったのは、職員室なの」

怜子: 「うそ、うそよ」
見崎: 「榊原君、そこ、どいて」
恒一: 「僕がやるから。死者を死に還す」
怜子: 「恒一君...」
恒一: 「ごめんなさい、怜子さん」
怜子: 「やめて、やめてよ」

   Another 12-14
Another 12-14 posted by (C)たがめ48

見崎のツルハシを取りあげる恒一。いいのか、これでいいのか。本当にこれでいいのか。間違ってないのか。もし間違っていたら僕は怜子さんを。

   Another 12-15
Another 12-15 posted by (C)たがめ48

見崎が言ってたこと、目のことも本当なのか? 信じていいのか? 見崎が、

「思い出したの。私、見たの。見てたの。三神先生が殺されるところを。一年半前に見たの」

【一年半前...】

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Another 12-18 posted by (C)たがめ48

九官鳥: 「ゲンキ、ゲンキダシテネ、レーチャン、ドウシテ、ドウシテ」

   Another 12-19
Another 12-19 posted by (C)たがめ48

祖母: 「一年半くらい前かねえ。ペットショップでね...」

父: 「どんな感じだ? 一年半ぶりの夜見山は?」

赤沢: 「一年半前、あなたに空き缶ぶつけたの覚えてる?」

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Another 12-20 posted by (C)たがめ48

祖父: 「人が死ぬと葬式だな。葬式はもう堪忍、堪忍してほしいな。かわいそうになあ、理津子も、怜子もなあ」

   Another 12-21
Another 12-21 posted by (C)たがめ48

見崎: 「信じて」

見崎を信じよう。「怜子さん、さよなら、怜子さん」

   Another 12-16
Another 12-16 posted by (C)たがめ48

怜子さん、写真でしか知らない母、理津子の姿をどうしても重ねて見てしまう。どうしても追い求めてしまう.....

   Another 12-17
Another 12-17 posted by (C)たがめ48

たぶん僕にとって、とても大切な存在だった人。たぶん僕が、幼いころからずっと大好きだった人。

「さよなら、お母さん」胸に激痛が走った。

   Another 12-23
Another 12-23 posted by (C)たがめ48

恒一と見崎、怜子さんのお墓参り。

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Another 12-24 posted by (C)たがめ48

   Another 12-25
Another 12-25 posted by (C)たがめ48

「みんな覚えてないよ。三神先生のこと。僕らだけか」千曳もやって来る。

   Another 12-26
Another 12-26 posted by (C)たがめ48

「8月の犠牲者は10名だった。管理人夫妻は高林君の母方の祖父母。高林君が死んでから精神状態がかんばしくなかったそうだ。

   Another 12-27
Another 12-27 posted by (C)たがめ48

「三神先生は、一年半前の秋に亡くなった。夜見北川沿いで通り魔に刺されてしまってね。私は思い出せないのだが、今年の死者は三神先生だったと?」
「一昨年の赤沢は赤沢さんの従兄。兄弟同然に育ったらしい」
「帰り道は気をつけたまえよ。いや、もう災厄は終わったんだったな」

   Another 12-30
Another 12-30 posted by (C)たがめ48

望月にもらった写真、怜子さん、三神先生は誰にも見えていないみたいだった。

   Another 12-28
Another 12-28 posted by (C)たがめ48

僕達もこれからだんだんと忘れていくのかな。あの合宿のこと、4月からのこと。三神先生にまつわるいろいろなこと、その全部。

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「そんなに忘れたくない? ずっと覚えていたい?」

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Another 12-34 posted by (C)たがめ48

「終わったんだよね」


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   Another 12-36

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『これが災厄を止める方法だ。これをどう解釈するかは君たち次第だ。ただ、よく考えて行動してほしい。ちゃんと考えて、まわりの友だちと相談して、後悔しないように』


ヒヨコ(たがめのつぶやき)
ミステリーは好きだけど、ホラーは苦手。綾辻行人さんの作品は最後の「どんでん返し」が好きでいくつか読んだ。また騙されてみたいような衝動に駆られるから。この作品もそのひとつ。

そしてまた、時代背景の設定にもドキリとした。主人公は榊原恒一。あの神戸の事件の次の年のお話。原作には肺がパンクしたのは、名前のせいでからかわれたりしたことのストレスのためとある。それもあって転校したと。昔、問題になった傘の先、エレベーターの事故。火事で亡くなった岬君がある夏から飛行機の事故で亡くなったという話になったのは、日航機の事故の夏.....いろいろ考えさせられる話だった。

アニメになって怖さを増していた。想像でしかなかった人形たちが、うつろな目で見つめる。そして絶妙なタイミングでの音楽と音。登場人物が自分の想像より可愛かったのが救われた感じがした。

実は原作を読んだ時に感じた疑問、というか不満がいくつかあった。アニメはそれを見事に解消?してくれていた。そういう意味でも、素晴らしい作品だったと言えるかもしれない。原作と比べてみると、

1. 死者は怜子さんだったが、重要な人なのに、死因が自殺か他殺かわからないが水死右矢印通り魔に殺害される。早い回に新聞で暗示も。

2. 中尾、杉浦、赤沢。あまり登場せず、最終的には合宿で亡くなっていたという記述だけ右矢印恐ろしくなるほどに細かく描かれていた。

3. 死者を死に還すのが災厄を止める方法などと言ったら、理不尽な殺し合いみたいなことが起きるのではないか右矢印原作にはなかった惨劇が合宿で起こる。さすがの私もかなり怖かった。

4. 災厄を止める方法を後輩に教えたりしないのだろうか右矢印勅使河原と望月がそれを残していた。

ひとつだけ疑問が残った。

5. 災厄は止まったが、これはあくまで、この年の話で、また次の年に始まるかもしれないんだよね。

映画化されたようだ。もしかしたら続編もできるのだろうか。ちょっと楽しみにしてみようかと思う。

長くおつきあいいただき、ありがとうございました。また機会がありましたらアニメ記事を書こうと思います。次は怖くないのを。