だいたいにおいて漫画作品では、主人公が、途中で色々あるにせよ、最終的には、うまく立ち回って、物語を収めてくれます。

ラストが悲惨なことになったら、炎上必至ですから。

 

とすれば、見るとこ 読むとこは、途中の色々です。

主人公はいずれ勝つだろうが、スンナリとはいかないだろう、じゃ、どのくらいスンナリとはいかないのか?

その辺が見ものです。

アンコの中身。

設定の提示や冒頭の入り方は、当然大事ですが、肝心かなめは、その後。

展開部です。

 

ここで、大半のページを使う。

作者の腕の見せどころですね。

 

ラストまで、読者を退屈させずに引きつけなくてはならない。

ライバルが登場する、思わぬ障害が発生する、肝心な時に必要なものがない、味方だったと思っていたヤツが土壇場で裏切る。。。。

「頼むから、その辺にしておいてくれ」って訳ですね。

主人公は、辛いよ。

まあ、そのくらいやらないと退屈ですから。

 

エンタメの本質は、そのまさに、プロセスの中にあります。

主人公の活躍や、葛藤をずっと見ていたい、でも、切りの良いところで、スッキリさせて欲しい。

読者はワガママですから。

 

甘美な音楽も、美味しいお菓子も同じ。

味わう中に、楽しみ、喜びがある。

また、味わいたいと思わせれば、勝ち。