出版(2021年)された時に一度借りたのだが、その頃は美術展に足を運ぶほど、絵画(アート)にさほど興味がなく、(本が)分厚く読むのが面倒だなと読まずに返す。


が、読んでみないとやはり分からないものだ。


アートって解説に書かれてる通りに見なくても、自分が見たまんまの解釈でいいんだよ


ということをこの本は教えてくれた。


美術って学校の授業でえらく小難しく教えられるじゃない。

印象派とかキュビズムとか‥

だから難しくなり、距離を置きたくなってしまうんだよね。


全盲の白鳥さんは、美術館に行くのが好き。

目が見えないので、アート作品を説明するアテンドが必要。

著者が白鳥さんをアテンドしたことがきっかけで書かれた本。


毎回著者の友人と2人以上で白鳥さんにアートの説明をする。

皆、思い思いのことを言うけど、白鳥さんはきちんと想像できているのだろうか。


みんなで見ていると、知らず知らずのうちに作品の核心にたどり着く。(中略)ひとりではなし得ないことが大勢ではできる。だから他の人と話しながら見るって面白い


1人だと偏った解釈になるけれど、大勢になるとあながち核心に触れることもある。

これは、いろんなことにも当てはまるよね。


著者が白鳥さんを通して、障がいのある人または他者とのかかわりや自分の存在、アートへの気付きが読み手にもなるほどと思わせる良本。