頑張っているあなたへ
今日は
心がざわっとするタイトルでしたね…
以前
あるお母さんが打ち明けてくれた言葉です
この方は
全くはばからずに
「可愛くない」
「イライラする」
「昨日投げ飛ばした」
「いっそ○したくなる！」
などと伝えてくれる方でした
びっくりして
直ぐに子どもの身体のチェックをしたり
子どもにもさりげなく聞いてみたり…
「虐待」？
と身構えました
担任は勿論
私も
迎えや送りの際に様子を見たり話をしたりしながら
園全体で見守りました
確かに
親子関係はギクシャクしており
朝からふたりとも不機嫌そうな顔で来て
お母さんは
「朝からぐずぐずしていてイライラした」
「やっと支度ができて連れて来られた」
などと吐き捨てる様に言い
子どもは子どもで
「もっと○○のビデオが見たかった」
「○○の靴下がはきたかった」
などと言っていました
帰りは帰りで
母親が迎えに来ても
子どもは何だかんだと言ってスムーズには帰りません
それにお母さんが腹をたてて
「だからお前なんか嫌いなんだ！」
などとけなしたり脅したり…
二人で神経を逆なであっているようでした
女の子ちゃんでしたから
お口が達者で
お母さんが言うセリフを
良く学び(！？)
負けずにまんま返すので
激しくバトルしていました
でも
そうかと思うと
「今日は帰りにアイス買うんだよね」
…などと言いながら
仲良さそうに帰る日もあったりして
そんな日は
胸を撫で下ろしたり…
何度も
お母さんとお話しをして
どうしたものか
一緒に考えました
関係機関とも連携をとりました
イライラを軽減するために
色々と提案をして
試してもらおうとしましたが…
夫婦間の諸々
経済事情の諸々
お母さん自身の育った環境がらみの諸々
が複雑に絡んでいて
簡単ではありませんでした
救いだったのは
「子どもなんて可愛くない」と言いながら
その子に
手提げバッグや洋服をせっせと手作りしていたこと
子どもはどれもとっても気に入っていて嬉しそうでした
聞けば
その方は作ることが好きで
作業に没頭して発散しているとのことでした
ちゃんとその子の好きな柄や色を選んでいるので
「お母さん ちゃんと愛情をお持ちじゃないですか」
と伝えますが…
「いいえ！！」
「私は自分のストレス発散でしているんです！」
などとおっしゃって…
断固として
自分は子どもも
子育ても大嫌いだ！
という姿勢を崩されませんでした
でも
子どもの年齢が上がると共に
子どもの方が
お母さんを上手に扱う様になり
あからさまな言い合いが減り…
お母さんが激昂することも少なくなっていきました
まるで親子が逆転したかのようではありましたが…
そもそも母は
「投げ飛ばした」
などとすごい剣幕でおっしゃるのだけど
かすり傷が時々ある程度
子どもの言動などに
大きく心配なところもありませんでした
お母さんは
気持ちを話すことでイライラやモヤモヤを手放せていた
のだと思います
「投げ飛ばしてやりたい」
と思った気持ちを
「投げ飛ばした！」
と言っていたのだと思います
だいぶ前に卒園しましたが
その後も事件に至るようなこともなく
何とかなっている様です
振り返って思うのは
このお母さんは
良く気持ちを伝えてくれたなぁ～ということ
「子どもなんか嫌いだ！」
「こんな子いらない！」
「○してしまいそうだ！」
こんなこと…
思ったとしても
外では良い顔を見せて隠してしまうもの
他人には悟られないように画策するもの
そうしてひとりで悶々とするうちに抱え切れなくなり
悲しい事件
が起きてしまうのでしょう
昨日も書きましたが
あまりにも
〈きちんとしなければダメ〉
という価値観を教育されたために
自分ひとりで辛さ・苦しさを背負い込み
爆発してしまう
壊れてしまう
のでは？と感じます
その上
人間関係が希薄になっているために
周りに
苦しんでいると気付いてあげられる人がいなくなっている
厳しい時代です
このお母さんは
辛い子ども時代を過ごして
引きずって…
癒されないまま…
子どもにも
愛情を注げなかったり
愛情がねじれてしまったり
していました
それでも
気持ちをぶつけてくれたから
たくさんの目で
見守る事ができました
虐待などの悲しいニュースを聞くたびに思います
皆
辛さを閉じ込めずに
吐き出して！
頼って！
と
子育てに限らず…
❌ひとりで頑張ってはダメ❌
今
苦しいと感じている方は…
どうぞひとりで抱え込まずに
誰に何と思われようとも
胸の内を吐き出してください！
自分を責めずに！
「子どもなんて可愛くない！」
そう思っているなら
誰かにそう話してみてください
あなたが悪いのではありません！
まずはあなたが
楽になる方法をとりましょう！
笑顔になれる時間を作りましょう！
あなたの優しい１日を
心から応援しています