1クール終了こんなカッコいい言葉を使うなんて私は全く想像もしていなかった。


病室で目が覚める度に夢じゃ無いのだと突き付けられる現実。


それに追い付いて来ない自分の気持ち

当時は本当にぐちゃぐちゃな心情だった。


1クールが終了し、血液検査も通常以下では有りますが、元気になって来ました。


一時退院?一時退院?私の逸る気持ちを

主治医の先生はぶった切ってくれました。

「お母さんこのまま2クール目行きましょう」


へ?冗談きついっすよ先生…


自宅から二時間離れているため、自宅に少し帰る事も無く手術から合わせて1ヶ月

一度だって足を伸ばして寝て無い、お風呂だって自分のは5分、ご飯だって

子供の残した何とも言えないご飯かツナマヨおにぎり(贅沢だけど本当に何とも言えない)


24時間子供とべったり、どこかにぶち撒きたい不安。


生まれて二週間で残して来た弟


でも、笑顔でyesって言うしかないよね。

その場を楽しんで乗りきるしか無いよね

ははは

楽しめるか!!!


不満ばっかりだった。

それに追い討ちをかけるように

お部屋の移動があり

何故かナースステーションの裏の

観察室への移動。


お部屋に着くとそれで無くても狭いベッドの

半分にかけられたビニールカーテン



「お母さん、この中クリーンになってるので

なるべくこの中に居るようにしてください。」


は?二歳の子を二畳も無いベッドの端にいさせろと?

もう心はやさぐれて「ふざけんなーって」

心で叫んでた。

我慢して我慢して結局イライラして当たるのは

病気の子供。


トイレも、カーテン一枚で仕切られてるトイレ

もう出るものも出ないよね…


今思うと病院は、私がどんなに遠くから来て

どんな精神状態で、どんな気持ちかなんて

配慮してくれるはずないよね…


治療する場所だからね


病気の子に当たるくらいなら

ちゃんと訴えるべきだった。


三畳程の部屋に大きな子供ベッド

その半分に二歳の子がおとなしく居れるはずもなく、点滴に繋がれながらベッドから降りて床に寝っ転がって。

そうすると看護師さんが来て私が注意を受ける。


そもそも私?

こんな条件を決めたの貴方達よね?


もう頭はクチャクチャ


誰が悪い訳ではないけど、言えなかった自分が一番悪い。

そして4月18日

ゆずる三歳の誕生日をその部屋で迎えました。

五人程の看護師さんに囲まれ

照れくさそうにしているゆずる


嬉しくも何ともない。早くここから帰りたい。

無惨にも抜け落ちた髪がまばらに残る髪を見ながら、何でこんな目に合わないといけない

何で何で何で!

そんな思いを吐き出す場所なんてなかったな。


ゆずるには本当に申し訳ない事をしたな

毎日イライラして

毎日怒って

誰の為にママはこんな思いしてるとおもう?って怒鳴って。

ゆずくんが一番頑張っていたのにね。

一番辛かったのにね。


あの時はまだ命が本当に亡くなる事も

人への感謝も

自分を守る事でいっぱいで

あの時のママにはゆずるを労る余裕が全然なかったよ。