今日の読書
感想+粗筋
長野の『ナナカマド園芸店』に関わった家族と関わった人達のそれぞれの目線から書かれている。
ある日、17年前に妻と娘二人を置いて、イタリアンレストランを経営する年若い女性の元に走った父。
その父が、イタリア人の彼女が帰国したため、家に帰って来たと言う。
娘、二人はそれぞれ何を考えた?
長女と次女の相手とのそれぞれは?
そして母の現在の恋人どうなる?
イタリア人の彼女は?
父の本心は?
そして母は父を許したのかどうなのか?
って感じの大筋。
次女・遥(はるか)の場合
自分達を捨てた父がのこのこ帰って来たが絶対に許さない。母の本心が分からなくてイライラ。
上司である不倫相手の気持ちも掴めきれずイマイチすっきりしないが?
長女・真希の場合
ナナカマド園芸店を改装して、母と夫と暮らしている。
今まで3人分の朝食を用意していたが父が帰ってきて、4人分の朝食を用意。父が何をしているのか分からないが、夫も最近、不明な行動が多くて?
母の恋人・蓬田の場合
ナナカマド園芸店で働き出して、歌子の元亭主がいなくなってから、歌子に交際を申し込んだ8歳下の彼。
歌子の元亭主が帰ってきてから話す機会もない。
もう縁が切れたのか?と漠然と思っているのだが?
遥の不倫相手・池内の場合
設計事務所が軌道に乗り始めて、勢いで遥と交際を始めたがだんだんそれも、うっとうしくなっている。
そんな時、妻が癌の疑いが出て来た。妻の態度も不安定で、遥と別れる事にしたが?
真希の夫・祐一の場合
ナナカマド園芸店の婿養子になった祐一。昔は銀行員だったがうつ病にかかって辞めた。
ひとりきりになりたくて、なぜか友達からサキソフォーンを買い、知り合いに閉めたソーセージ工房を借りて練習している。祐一にとっての秘密の花園?
父の恋人だったイタリア人・プリシラの場合
日本人の男に騙されて捨てられて長野の山奥に独りぼっちになった、頼れるのは泰史一人なのだと振舞った彼女。
遥達の父・泰史が、家族を捨てて自分と暮らし始めたものの、泰史はすぐに不能になり、二人はレスの生活になった。イタリアの父が具合が悪くて帰国を決めた彼女。
が、付いて来るものだと思った泰史は、一緒に来ない、家族の元に帰ると言うのだが?
母・歌子の場合
自分達のところに戻って来た泰史の事を憎いと思う。しかし病気だと言う泰史を追い出せなかった歌子。
う~ん。非常に読みやすかったけど、いまいち物足りなかったような。
登場人物どの人にもイライラすると言うか同時に同調も出来たと言うか
男女の関係、特に夫婦。
ほんと一筋縄ではいかないし千篇一律な回答も出ないし、それぞれに正解は決して無いよね?って感想。