今日の読書
感想➕粗筋
SCU(特殊事件対策班)と言う、何をやっているのかいまいちはっきりしない、しかも警察のあちこちから嫌われている部署に、捜査一課から左遷されて来た八神☜違うんだけど本人はそう思い込んでいる
そこには、
⚫︎公安上がりの、何を考えているのかどころか私生活も全く謎のキャップ、結城
⚫︎八神とバディを組まされる若い女性刑事、細いが大食い、元気満点、女性初の部長を狙う由宇
⚫︎将棋と逮捕術、拳銃捜査が長けている綿谷
⚫︎マッチョで車の運転が抜群に上手い最上
⚫︎童顔、目が良いばかりで無く、様々な視野が広く勘が良い八神☜本人は全くその自覚無し
の面々。
まるで共通性の無さそうな彼らは、一見無関係な三件の事件を結びつけ、解決に導いて行く、と言う大筋
第一の事件
銀行での立てこもり事件。犯人も被害者も60代の男性。人質に取られた藤岡は犯人に刺されて亡くなってしまう。
第二の事件
大学教授宅の放火事件。犯人の若者はZに影響を受けて犯行に及んだと自供しているらしい。Zは、ネットで霞ヶ関の情報を流してる謎の人物。
第三の事件
闇サイトを使って、脅迫を繰り返していた男が逮捕される。家宅捜査を行ったが逃げ出してコンビニに突っ込み立て籠った。
三つの事件に関係しているのが、藤岡。
しかも藤岡は40年前の学生運動で、警察を殺しそのまま姿を消し、公安に目を付けられていた人物。
藤岡とZの関係は?
藤岡はどうやって40年も身を隠してられた?その生活資金源は?
裕福な生活をしていたようには見えなかった藤岡が殺された時、ラジオに隠してあった100万の出所は?
ネット犯罪のアジトらしき、家賃50万ものタワマンの名義が藤岡だったのは何故?
40年及ぶ犯罪歴に関わって来た影のfixerは誰なのか?
先が気になって一気に読めたかな。
こんがらがってそうな話なんだけど、文章が読みやすかったので分かり易かったし。
そして5人の波長が噛み合ってないようなSCUのメンバー達も個性豊かで、それぞれのやり取りが面白かった
それでも真実に触れた時、八神も綿谷も警察世界の深い深い闇に触れて、だいぶ腐っていたようだけどね
今回は八神の目線からの話だったが、別のメンバーからの目線の続編も出てるとの事で、是非読んでみるつもり。