今日の読書
感想+粗筋
いや~。頭のいい人というか商売の天才達っているんだな~。
しかも大学生だよ、全員ね?
まるでアメリカあたりの天才を育て上げる教育プログラムみたい☜そんなものがあるか知らないけど
現実の日本にもこんなぶっとんだ大学、作るべきだよね~って学生達の知恵を絞ったbattleを感心しながら読んだ。
商いの魔術師と言われた八重樫電機の創立者、八重樫は、諸外国との競争力を失いつつある日本経済に危機感を抱く。技術力でけん引していたはずが、育った技術も技術者達も次々に海外に流れ、日本で技術を金に繋げる人間が足りない。それを憂い、新たな大学【木津庭特殊商科大学】通称『庭大』の設立に尽力。創立から10年経つが八重樫の知名度により全国から優秀な学生が集まる。
大学内での商売ごっこが出来る環境。学内独自の事業ポイントで労働ポイント稼ぐ。
創作や、サービスの売買でポイントを得る。
単位もポイントで買えるから、うまく行けばポイントを貯めて1年で卒業することも可能だというもの凄いシステム。
それはいつしか創業者八重樫の想像を超え、学生達からは商売の発想の天才達が生まれ始め、狭い学内ではすでに小さい経済圏が生まれており、学生達の考えた様々なビジネスが注目を集め、企業からも多額の資本が流れ込んで来ている・・・・
庭大のビジネスはごっこじゃなくなりつつある・・・
と、こんな話の前提。
家庭の事情でどうしても、今年1年で卒業しなくてはならなくなった、主人公の降町、庭大ではポイントを稼ぐシステムを作り出す様々なサークルがあるが、それらのサークル通であり、学内の情報通の美人な熊倉、庭大3賢人と呼ばれている、技術とアイデアが特出している時岡、誰にも好かれるカリスマ性で人脈を築く渋谷、アプリ作りや、商売の天才だが普段は大学に住み着いている引きこもりの岩内、降町の高校の先輩であり、面倒見が良いが学内では嫌われ者で謎の多い黒河。
個性豊かな面々と、教授達の思惑らが絡まって、降町の卒業をかけたポイント稼ぎの裏で様々な糸を引く。
はたして降町は1年で卒業出来るのか?
引きこもりの岩内は大学から出て来ないのか?先輩の黒河の本心は?
って感じの大筋。
いやいや、所々の学生達のやりとりとか読むとやっぱり天才児達でもまだまだ子供だな~と思いながらも、こういう子達が世の中に出て牛耳り始めたら怖い反面、政治や経済もちょっと期待できそうなのでは?と思いながら読んだかな。
ポイントの使い方が私にはちょっと分かりづらかったけど、それ以外は先が気になって中々楽しめた作品。