今日の読書

 

感想+粗筋

 

う~ん!

生きている間には必ず失敗ってしてしまうもの

時には知らなくても良かった謎が解けてしまったり。

思わぬ出費が出たり。

いつのまにか騙されてたり。

ある時には人が死んでしまったり。

つまらない男にひっかかって脅されたり。

そんな日常に潜む罠のような事件に関わってしまった人達の5編の短編集。

 

それぞれ胸がサワザワしたけど自分が感心した作品達はこちら👇

 

《埋め合わせ》

小学校教師。

夏休みの日直を務めた私は、うっかりしてプールの水を抜いてしまった事に気付く。

あわてふためいて、どうにか自分のせいじゃなかった事にしたい私

犯人と認定されたら、水を出しっぱなしにした事で、何十万の水道料金を払わなくてはならない!

そこに、同じ歳の同期の教師☜どうやらあまり素行はよろしくないらしいが登場。自分がやったことは彼にばれてしまったが、どうやら口裏を合わせて助けてくれるらしい。・・・と思いきや???

☜いや、これ1回読んだ時は、最後の結末の意味が良く分からなかったんだけどてへぺろ頭が回る人っているんだな~。自分の罪を人に乗せてしまってしかも恩まで着せるって言うね?主人公の教師が何とか自分を守ろうと試行錯誤するあたりの心理戦はちょっとスリラーもの。ここまでの経験じゃないけど気持ちわかるわ~。本社から検査が入った時の事とか思い出して超震えたわ笑い泣き

 

《忘却》

アパートには、同じような老人達が暮らしていた。妻はまだらボケ。肝心な事を忘れている事も時々ある。

そんなある日、元電気工事士の隣人が熱中症で亡くなる。エアコンは付いておらず、どうやら電気代の支払いを忘れていたらしい。

間違って入って来たお隣の電気代督促状のハガキを渡すのを忘れていた妻。隣人が死んだのは自分達のせいなのか?と震える主人公。

が、事件は別な方面へと展開する。

☜うんうん。忘れる事って許される時と許されない時があると思う。事件は起きてしまったけど、どうか前に進んで欲しい。お互い様だったんだから。

 

間違ってしまったって思った時って、誰も悔いるし、謝らなくちゃ、または逃げなくちゃって思うと思うけど、どこで腹をくくるのか非常に難しいし、それが隠ぺいになるのか、真の告白になるのかの境目なんだろうな?

 

タイトルが絶妙に上手い!

中々深い本だと思った!