今日の読書

 

 

 

感想+粗筋

 

有栖川有栖さん、超久しぶりに読んだわ、安心して読める感じの推理小説ね。

首切られたり、おどろおどろしい内容も出て来るんだけど、文体のせいなのか、あんまり恐ろしく感じないんだよね?

4編の短編集。

 

《あるYの悲劇》

あるバンドの山元と言うギタリストがエレキギターで殺されて。死に際にヤマモトと言う謎の言葉を発して死んだらしい・・・

☜山崎と言う字の読み方に注意。これは普通はわかんない!

 

《女彫刻家の首》

女性彫刻家が殺され、その首が胴体から切り取られ首もまだ見つかっていない。犯人は夫か?妻と揉めていたクレーマーか?

☜女のヘアスタイルが変わるのは日常茶飯事の事よ!

 

《シャイロックの蜜室》

弟夫婦を借金で破滅させた高利貸しを殺した、医療機器研究室勤務の男。完璧な殺人のはずだったが。

☜いやぁ、まさかサンドウィッチで足を救われるなんて・・・

 

《スイス時計の謎》

高校時代の同級生のエリート集団6人組。それぞれが各分野で成功したり挫折したり。2年に一度の集まりにはお揃いで買ったスイス製の時計を付けて行く決まり。

ある日、メンバーの一人が殺された。腕時計ははめてなかった。犯人は愛人か友人達の誰かか?

腕時計のトリック、よ~く読むと分かるんだと思うんだけど、私はよく分からなかったえーん

 

犯人への推理というより、この章では高校時代の仲間達の苦い青春を感じたかな

成功してるように見えたメンバーも、夫婦の問題を抱えていたり、今まで何もかも捨てて頑張って来たのに結局報われず一文無し同然になったり、他のメンバーの成功への焦りがあったり。あとは、彼らと同級生である有栖の苦い恋の思い出だったり。

 

同期って、精神的結び付き固いんだけど、悩みを一番打ちあけた連中なんだけど、それだからこそ次に会う時の自分との格差とか、意外や意外の逆転劇とか、ひしひしと考えてしまうと思う☜自分も経験済煽り

でも大金絡むと殺人か~。う~ん、そう考えると友達や仲間ってつらいよね?

 

この『有栖川有栖&火村教授』シリーズだけど、ロシアの紅茶から始まりカナダ金庫の謎まで10シリーズ出てるそう。

機会があったら他のも読んでみます。