今日の読書
感想➕粗筋
それぞれの家族と中々うまく行かなくて苦闘している人達のお話。
8編の短編集。
印象に残ったのは次の作品達☟
《ホタルの熱》
電気会社を経営して上手く行っていた家族。息子が小さい頃から熱を出しがちなのが悩み。
が、会社が潰れてしまい、離婚届を出して夫は失踪してしまう。
私は生活に疲れてしまい、息子と2人で死ぬつもりで海辺の町に行くと、息子がまた熱を出す。
そこの旅館の女将が2人に親切にしてくれる。自分の娘に起きた不運な出来事を話す女将。
今度生まれて来る時は元気な子で、またママに産んで欲しいと言う息子。
☜うんうん。どんなに死にたくなっても子供と一緒に頑張って欲しい。厳しい現実が待ってるだろうけど。
《星空への寄り道》
ITの会社の先駆けで、大成功した俺と友達。
が、遊び過ぎて、景気も傾いてすっかり尾羽打ち枯らしてしまう。
しかし、妻もパートに出て、高校生の娘もアルバイトをするなど前向きだ。情けなくて堪らない俺。
ある日、仕事の後片付けをしてタクシー🚕に乗った。老運転手の不幸な生い立ちを聞いた俺。
2人は八ヶ岳から⭐️星空を見る。
☜うんうん。俺にはいい家族がいるじゃないかぁ!きっと頑張って行けるよ!
《カレーの匂い》
出版社勤務。投資のためのマンションをいくつか所有。
ブランド品、山ほど所有。容姿は宝塚並みの舞子は、結婚はせず、クライアントの既婚者と大人の関係だ。
が、実家の母からは何かと厳しい意見・・
最近、前より良く彼からお誘いがある。
ある日、昔の部下だった女性と偶然出会ってお茶をする。自分が仕事で追い込んだ彼女だったが結婚生活は幸せそうだ。
彼女と息子の話から、彼の嘘を見抜く舞子。
☜これ、怖かったぁ
奥さん、舞子が旦那の相手だって分かってるのかな?妻の勘?舞子も彼から最近良く誘われる訳を知り?いやぁ、ゾーッとしたわぁやっぱり男性は家庭が幸せでも素敵な彼女はキープって訳?舞子も彼の奥さんとお茶とか勇気あるな~!
家族って、本当に難しいよね。
誰もが幸せに暖かく生活したいけど、中々上手く行かない事も多くて。
煩くて、荷が重くて、逃げ出したいし、恩着せられて、感謝の気持ちが無いって圧、いつまでも凄いし。
でもやっぱり人は温もりを求めるんだろよね。