今日の読書
感想;
久々に楽しい話読んだわ~
大好きな万城目さんの、浪人生活から京大での生活、留年、就職活動、社会人生活、無職、小説家デビューの12年ぐらいの自分の歴史を綴ったエッセイ。
改めまして、万城目さん、いわゆるエリートなんですね。
浪人したとはいえ京都大学法学部出身、留年して東レに就職。静岡工場での2年間の研修を経て、東京本社へ!とそれだけでもふつ~に一般庶民よりいい生活できたのにね~
でも自分は一つの事しか出来ない…との事で、小説を書くために会社を辞めてしまう。
でも、一つの事しか~って書いておられますが、多大な読書はもちろん、大学時代の夏休みには毎年1カ月単位で海外をほっつき歩くわ、就職活動中にサッカーゲームで朝起きられないほどのめり込むわ、最初のボーナスで電子ピアノを購入したとか、物凄い探求心の塊のような方だと思うけどな~。あ、ビリージョエルのコンサートも出て来たわね。
東レ(作中には会社名は出て来ませんが)の静岡がもの凄い蚊の産地だってのは初めて知ったわね。凄く大きいんだとか鰻が立派なのは有名だけどね
ま、でもそんなこんなの一つ一つが、万城目さんの小説の糧になっているんだろうな。
百万遍って地名や、鴨川のほとりを散歩したとか、京都は学生にどこまでも優しい街だとか、思い出のシーン好きだな~。
自分も少し京都にいたことあって、ちょっと懐かしかったり。
オーム真理教の青山弁護士の話とか、神戸大震災とか、あらゆる会社に落ちまくった就活時代の話とか、ベッカムフィーバーとか、あ、少女時代もBTSの事も書かれてたわ、懐かしい時代背景が書かれていて、妙にうなずきながら読んだよね。
そーだった、そーだった、うんうんそーだよね?みたいな
数々のヒットを飛ばし、『プリンセストヨトミ』なども映画化もされて凄い作家さんなんだけど、このエッセイ読むと妙に自分の歴史読んでるような錯覚に陥るのが不思議。
はい、ずうずうしくて大変申し訳ございません
庶民的な感覚をたくさん持ち合わせてる方だからなのかな~?気取ってないというの?
大昔読んだ『鹿男あをによし』、大好きだったのよね!細かいところ忘れてるけど。
すっかりご無沙汰だけど、久しぶりに京都の町歩いてみたくなったな~って正直な感想。