今日の読書
感想:
これもジャケ買い。可愛くて〜
7編の短編。
それぞれが再生していく話なんだけど、それに一役買うのが、なんと、レンタル猫達。2泊3日のお決まり。生まれた時からのブランケットは必ず一緒。一緒に寝てはダメ!
◎子供を作れない事が分かってから、プライバシー重視で礼儀正しく暮らしている夫婦
◎真面目に生きて来たのにガンになって、世話になった会社の横領をしてしまう女性
◎父親の支配に委縮して育ち、学校で弱い友人を自殺未遂に追い込んでしまった学生
◎痴ほうの始まった祖母がホームに入る前に、可愛がっていた猫の身代わりを用意する家族
◎子猫が原因で火事で息子達一家を亡くし、ひねてくれてしまった老人
◎後妻が来て、母を求めて家出する幼い兄妹
◎マンションを買ったあとにリストラにあい、マンションを売って引っ越しする事になり思い出作りに固執する父親、冷たく見守る妻と娘。
色々と寂しく、苦しい思いをしてきた彼らに寄り添うレンタル猫達は大活躍。
まるで魔法使いそのもの!
あったかくてほろっと来て、所々苦々しくて、猫を抱きしめたくなるんだけど、賢いレンタル猫のはずが、なぜか結構めちゃくちゃに暴れる猫達続出(笑)
やっぱり猫はそう来なくっちゃ!!
でも私だったら3日間一緒にいたら、完全に猫りんに情移っちゃうだろなって正直な感想。
このレンタル猫って発想が重松先生、さすがです!