今日の読書

 

 

感想:

いや~。何回もびっくり!

どんでん返しと言うより、犯人、それぞれの登場人物の意外性にびっくり。

とっても読みやすい文章で、私や犯人の佐神なる人物の思いが、1人称の形で綴られています。

で、最初は妹の妃奈が、何者かに殺されてしまい、10年前にも父親が殺されて、母親も失踪してしまった、主人公の美桜は佐神なる犯人に追われるようなる、小林家と佐神家の長年の因縁を主人公が解読、解決して行く・・・・と言う、王道中の王道のストリーを想像していました。でも帯に《どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした》・・・書いてあるので一ひねりして、実は主人公・美桜が、すべての黒幕だった・・・とか?想像していた訳なんですが、全然違ってました!

主人公が父親にぶたれて泣いていた原因もいわゆる幼児虐待にあたるのかしら?とにかく悍ましいし、佐神親子は完全なサイコパス。美桜の友人意地悪、真凛なんてまだ可愛いほう、恋人の渚もサディスト。可哀そうだったはずの妃奈も悪魔と天使の二面性が極端だし、主人公も美桜も病んでる。で、その語り書きが、何回も混乱して前に戻って読み直すと言うね?

基本、保険金は他人は受け取れませんので、設定的にも無理なとこあるな?と思うところもありましたが、非常に面白かったです。

あと、本の帯の位置がわざとなんだろうね?口元が見えなくなってるのね?