何れ位、寝てしまったんだろうか
「・・・んっ…。」
小さく背伸びをし
携帯の時計を見て時間を確める
「10時…かぁ…。」
寝過ごしたかな。
なんて考えもすぐに消え
僕は次の瞬間に
携帯画面を見つめた
人間はこんなにも早く
動くことが出来るのだろうか
等と、むだな考えも消え
気がついたら
携帯画面に釘付けになっていた
「…な、なんで…」
携帯画面には来るはずのない
父からのメールだった。
何故だ、何故なんだ?
好奇心と小さな恐怖に震え
恐る恐る、僕はメールの内容を
静かに確認した。
「 ………ッ。」
こんな事はあるのか
それは紛れもなく父の名前
そして、見覚えのある
…父の顔写真だった。