昨日、妻からのラインでKANちゃんの訃報を知った。

KANちゃんのラジオを治療に専念するため、りさまるが代打でやるって知ったのが本当に最近だったから。

治療頑張って欲しいって思ってたし、こんなに悪いんだとは全く考えてなかったよ。



私がKANちゃんを認識したのは、おそらくほとんどの方と同じで「愛は勝つ」から。

「愛は勝つ」自体はそれほど好きではなかったけれど、その頃出たアルバムのタイトルが「野球選手が夢だった」。

中身は聞かなかったけど(笑)、タイトルだけでこの人はセンスのある人なんだろうなあと感じた。



大学の時に交流ある音楽サークルの女性がピアノの弾き語りをやってて。

その中で印象に残ったのが「言えずのI love you」だった。

すごく感動して、女性に曲名を聞くとKANちゃんの作品であることがわかった。

私の大好きなメロディライン。

歌詞もアイデア満載の名曲。
ミスチルの名盤「Atomic Heart」のトリを飾る「over」はモロに影響受けてたりして。


それでも、そんなにKANちゃんを聴き込むわけではなかった私が大好きになったのは、一時うちの夫婦の恒例行事になってたapbank fes(つま恋で毎年行われてたフェス)にKANちゃんが出てくれたから。
2006〜2010に参加、その翌年にカワウソをお腹に宿したので行けなくなったけど、いつもKANちゃんは変なふん装して笑わせてくれた。


櫻井さんがKANちゃん大好きやから掛け合いとかもすごく楽しかった。
「愛は勝つ」を歌ったときの会場の一体感がスゴくて妻が泣いてた。ダブルミリオンて、ミリオンとも次元が違うスゴさがあるんだと体感した。


いつだったかbankbandがオープニングで演奏してくれたKANちゃんの名曲「何の変哲もないラブソング」。
うちの車でも今でもしょっちゅうかかってて。
今年、apbankが久々に開催され、うちは子どもが小さく猛暑の最中参加は断念。
でも、いつか行きたいと話してた。
我が夫婦の青春の証みたいなイベントやったしね。
そして、そこにはいつものように変な格好をしたKANちゃんにいて欲しかった。
足をふりあげながらピアノ弾いて「愛は勝つ」を熱唱して欲しかったよ。




きょう、明け方。
ひとり、リビングでKANちゃんの曲を聞きながら、思い出して泣いてた。



何の変哲もないラブソング


晴れわたる空に白い雲君とぼくがいて
なんでもないんだけどただ笑ってる
たとえばそう何の変哲もない愛の歌をうたおう

遠くの山のそのむこうにゆっくり少しずつ
まっすぐのびる飛行機雲のように
たとえばそうひたすら一本の愛を君にうたおう

普通の旋律でひねらない言葉で
たぶん君がその奥のほうを読みとってくれるだろうから
涙でるような悲しみも多くの後悔も君とならばただ歌になる
たとえばそう今あるがままの思いを綴ってうたおう

途中までだっていい無理しなくたっていい
このつづきは君がきっといつか作らせてくれるだろうから

晴れわたる空に白い雲君とぼくがいて
なんでもないんだけどただ笑ってる
たとえばそう何の変哲もないLoveSong君にうたおう
終わることのない愛の歌をうたおう





このラブソングは今ならファンとKANちゃんとの歌に聞こえる。

ほんとに歌詞が良すぎるなあ。

ありがとうKANちゃん。

最高のラブソングをありがとう。