掃除の時間…
「先生、来て来て!」
「なに?えっ?今?」
「ほら見て、藍の花がめっちゃ咲いてる!」
「きれいだよ~!」
たしかに藍の紫の花が咲き乱れてる。
藍はインディゴの成分。
なのに花は紫。
ふしぎやなぁ~とつぶやくと、
「写真!写真!」
あーそかそか。
パシャリ。
「先生、今のわたしたち写った?」
「見たい見たい!」
確認される…
藍の花に癒されて、
子どもたちの会話に元気をもらう。
先生なんて、先生じゃなくなった瞬間、
ただのおじさん。
先生というだけで、
子どもたちは慕ってくれる。
先生という職業は、
ありがたい。