最近の小学校では、

どこも生活アンケートと言って、

毎学期、子どもたちから、

「なやみごとはないか?」

「友達にいじめられていないか?」

というアンケートを取る。

ストレスなく学校生活をすごせている子は、

「ない」「ない」「ない」「ちょう楽しい!」

と書いて数秒で終わるアンケート。

しかし、どの子もまったくなやむことなく、

生活しているかどうかは、わからない。

そこで、この1冊の本の中にある

「たくさんの質問(なやみ)」から、

疑似体験してもらおうと思い、

道徳の時間に話し合い活動をしてもらいました。

この本には、10歳の子どもが実際になやんだ内容が

書かれていて、

その質問に対して、有名な作家さんがていねいに

応えてくれています。

授業では、簡単なルールを説明し、

たくさん考えてもらうと時間をとりました。

なかなか深いテーマに対して、

真剣にアドバイスしてるすがたに、

たくましさを感じました。

また、

「同じようなことを考えたことがある!」

「この質問わかる~」という声も聞こえてきて、

世代を問わず共通のなやみってあるのだな、

と考えさせられました。

カードをめくり、質問の答えを1分間じっと考え、

自分の思いを伝えて、

友達の意見とのちがいを感じている様子でした。

ぼくもグループの意見を聞きながら、

「なるほど~」とうならされました。