声劇台本 置き場 -5ページ目

声劇台本 置き場

掛け合いなど、声劇で活用出来そうなものを記載するブログです。
感想やリクエストいただけたら嬉しいです。

オゾン層破壊
男♂ :夏を嫌悪する男
友人♂ :夏を愛する男
少年♂or♀:迷子の少年


【配役】
男♂ :
友人♂ :
少年♂or♀:


男:涼しいものを世界は嫌う。オゾン層などがよい例だろう。オゾン層とは、地球上の生きとし生けるものを、紫外線と言う敵 から守ってくれている、大切な盾である。それがフロンガスと言う、エアコンや冷蔵庫など色んな冷却に使用されるガスが破壊を招いているらしい…が、だからなんだと言うのだ。


男「はぁ…」

友人「君はどうしてこんな部屋の中で過ごせるんだい?」

男「お前はどうしてあの炎天下の中ご機嫌で歩いていられるんだ?」

友人「やっぱりオレは夏が好きだからね。どうしようもないよ」

男「そうか…オレは夏が嫌いだからな。どうしようもないんだ」

友人「そんな事を言って!君は春も秋も冬だって嫌いじゃないか!」

男「お前は春も秋も冬だって愛しているな」

友人「もちろんさ!!やっぱり季節と言うのはその時その時の楽しみがあって飽きないよ」

男「俺には分からんよ。春は温度はいいのに花粉が充満していて、鼻や目に攻撃して来るし。秋は寒いんだか、暑いんだか分からんし。冬は寒すぎるし」

友人「そんな事を言っていたらきりがないよ。君は本当に皮肉屋で困る」

男「うるさい。とにかくオレは休日が終わるまで冷房のよく効いた部屋で過ごすんだ。帰ってくれ」

友人「冷房なんて付けないでくれよ。そうじゃないとただでさえ薄いオゾン層が破壊されてしまう」

男「それは世界に生きとし行ける、冷房を使う人間様達に言ってから俺に言え」

友人「まずは身近にいる人間の意識を改革してから、徐々に広まらせて行くよ」

男「取りあえず、オレは外にはいかないぞ」

友人「どうしてだい!?」

男「暑いからに決まってんだろ!?」

友人「いいや!!君は外に行くんだ!!」

男「うお!引っ張るな!」

友人「あ、暴れないでくれ!」

男「いかない!いかないから、オレ行かないから!!」

友人「なら強行作戦だ、エアコンスイッチ…オフ!」

男「だあああああ!やめろおおお!」

友人「うわっ!」

男「エアコンスイッチオン!」

友人「貸せっ!オフっ!」

男「甘い!オン!」

友人「オフだオフ!」

男「オン!」

友人「オフ!」

男「オン!って…あれ?きかない?」

友人「…」

男「ま…ま、まさか!?」

友人「壊れた?」


男:その後業者さんを呼びエアコンを直してもらう事になったのは言うまでもない。


友人「いやはや、これで君が外に出てくれたわけだ!」

男「さいあっく、最悪」

友人「まぁ落ち着きたまえ」

男「うるさい!」

少年「うわぁ!」

男「…なんだ、このガキ」

少年「…自分から当たって来たって言うのに…謝る事も出来ないの?大人だからってなんだか随分でかい態度してるけど…君みたいな奴実際どこにでもいる上に生きていても余り意味がないよね」

男「…はぁ?」

少年「なに?子供が正しい事言うのがそんなに気に食わないのかな?だから大人って嫌なんだよね」

友人「…き、君はまいごなの…かい?」

少年「子供がこんな場所で一人でうろちょろすると思っているのかい?」

友人「ふむ…なるほど、じゃあ君は迷子なわけだね。そしてオレ達は君をお母さんの元へ連れて行くべきなのかな?」

少年「そうしてくれると嬉しいよ。頭良さそうなお兄さん」

男「…こんな生意気そうなガキ連れて行くのはごめんだ…」

友人「まぁまぁ、良いじゃないか!これはこれで可愛いよ」

男「オレは暇じゃないんだ!」

少年「暇な奴程暇じゃない、忙しいと吹聴したがるんだよ。暇で居る事を罪だと思っているからね。だから無駄に急がしいだの、疲れただのとほざくのさ」

男「ぐぐぐ…」

友人「まぁ、いいじゃないか、オレ達は何もしようとしてなかったし」

男「だまれだまれ!とにかくオレはこんな口のよく回る餓鬼はごめんだ!」

少年「ガキだ、と言わせておけば良い気になって。どうせ君は若かりし頃の自分を思い出して嫉妬しているんだろう?子供って言うのは色々と得をするからね。何もしていないのにご褒美を渡されて、悪い事をしたのに、大人がしたと気よりもより軽視される。だから貴方は羨ましいんだ。ボクが子供なのが。子供と言うのが楽なのが」

男「そんなに子供を過剰評価してないわ。純粋のお前の態度が気に入らないんだよ」

少年「そんな事言ったらボクだってお兄さんの事、全く気に入らないよ。でも仕方ないから付き合ってやってんだ」

男「それはもはや迷子の子供が言う様なセリフじゃないぞ」

友人「まぁまぁ、2人共喧嘩するのはやめないか?この少年のご両親さえ見つかればお別れできるんだしさ」

男「ふんっ…早くどっかいけよな」

少年「まったく良い気になりやがって」

友人「さてはて、君は一体どこで迷子になったんだい?」

少年「あんまり覚えてないし、気が付いたら迷子になっていたんだ」

男「はぁ…もうそんな少年の事なんぞどうでも良いぐらいに暑くなって来たぞ」

少年「多分、あそこらへんで迷子になったと思う」


友人「そうか、じゃあここ一体のお店とか、取りあえず人が居そうな所を探してみるか」

少年「ありがたい、本当にありがとう」

男「…本当に探すのね…はいはい」

友人「やっぱり困って居る人は見捨てておけないたちだからね」

男「まぁ、お前はそうだったな。オレは普通に見捨てるけど」

少年「やはり日頃の行いが違うからそんなにも容姿的にも差があるんだね」

男「お前は大陽と一緒に俺に壊されたいのか?」

少年「安心して、ボクはいずれにせよ大陽と人間に潰される」

男「…何の話しだ?」

少年「あ!あのアイスクリーム!」

友人「…食べたいのかい?」

少年「うん!!食べたい!」

友人「うんうん!子供らしくて可愛い所もあるじゃないか」

男「やっぱり可愛くないって思ってたんだな」

友人「いや、オレはちょっと心配だったのさ。最近の子供は子供って感じがしないだろう?だから子供のうちしか出来ない我が儘を、出来ないまま大人になってしまうんじゃないかって」

男「こんな見ず知らずのクソ餓鬼にそんな事思わんでもいいだろ」

友人「でも思ってしまうのさ」

少年「そうだよ、彼は君と違って出来がいいんだ」

男「あって数分のお前が得意げにコイツの事を話すな」

少年「なんだよ?嫉妬したのか?」

男「変な方向に話を進めるな!!」

友人「あはは、2人はなんだかんだで仲がよさそうに見えるなぁ…」

男「絶対ないから!」

少年「お兄さんもう一度よく見て、ボクとこのクズ…仲良さそうに見える?」

友人「なんだろうなぁ…オレにはとても仲良く見えるぞ?」

少年「ないよ!絶対!」

男「あーもう、ややこしくなるから早くアイスクリーム買って来い!」

友人「それもそうだね!さぁ、何味がいいかい?」

子供「やっぱり無難にバニラで」

男「おいおい、子供ならもっと冒険しろよな。ホラ…ブルーハワイ&(アンド)カシス味ってあるぞ」

友人「…アイスクリームでブルーハワイとか…むしろどうしてカシスと混ぜたのか分からん」

男「レモン小豆とかもあるぞ」

友人「なぜそんな組み合わせにしたんだ…」

少年「ボクは折角買ってもらったものを粗末にしたくないんで、馬鹿なお兄さんが勝手に買ったら?」

男「おお、そうだな。上手そうだし」

友人「全然上手そうには見えないけどね」

男「ブルーハワイ&カシス味ください!」

友人「じゃあ、便乗してレモン小豆ください」

少年「本当に買っちゃうんだ…」

男「やっぱり乗りっつーのは大事なんだよ」

友人「そうそう、若いうちにしか出来ないからね」

少年「…ふーん。何も若いうちに馬鹿しなきゃならない、って訳でもないのに。お兄さん達はそれを義務か何かだと思ってるの?」

友人「あはは、面白い事を言うねぇ。でもそう言うわけじゃないんだ。ただ小さい頃の思い出は多ければ多いだけ、大人になってから救われる」

男「ああ、だから今のうちに沢山遊んで、馬鹿しとけ」

友人「子供の頃出来る馬鹿なんて、大人になったらもう二度と出来ないしね。そして年齢を重ねるうちに年相応の馬鹿をやればいい」

少年「馬鹿なんてやっていて意味が無さげだけど、忠告ぐらいは効いて上げるよ」

友人「物わかりの良い子だね。にしてもこのレモン小豆は意外と上手いなぁ…。癖になりそうだよ」

男「こっちのブルーハワイ&カシスもなかなかだぜ!」

友人「なんだかんだ言ってトライとはするものだと実感させられるよ」

少年「そんな無駄なトライするより無難で失敗しにくい事をしたいよ…」

友人「まぁ…正論だよ」

少年「人間って言うのは、どうして失敗をさせようとするのかな。やるよりやらなかった方が後悔する何て言うけど。そんなのは後悔した事のない人が言うセリフだよ。その時必ずしもして後悔すべきだとは限らないだろう?」

男「確かに時と場合によるな」

少年「そうだよ!もしもやって後悔しろ!なんて事を言っちゃえば”嫌いな人が居て、殺してやりたいと思ってた。やるよりやらない方が後悔する、って言われたから殺した”って言う言い訳が通用しても良い事になっちゃうよ」

友人「まぁ、難しい話だな…。全く本当に君は子供なのかい?分からなくなって来たよ」

少年「子供が物事を深く考えちゃいけない、なんて誰も言ってないじゃないか!」

友人「そうだね、でも物事を深く考えなくてもいい時なんだよ。子供って」

少年「それは間違ってるよ!だって、何を考えるにしろ、自分の考えとか定義とか、信じるものは幼い頃からシャンとしてた方が良いじゃないか!」

男「確かにそうだ。だからといってしなくても良い時に、した方が良い事を差し置いて、それをする必要があるか?と言われればまた別だ」

少年「分からないよ、全然分からない」

友人「あはは。2人とも、こんな場所で暑くならないでくれよ」

男「それもそうだな。ただでさえこんな殺人的日射の元に居るんだ。暑いのは大陽だけでいい」

少年「そうやって子供相手だからクールでいようとして」

男「オレは子供だけじゃなくて世間からも、人生的にも、温度的にもクールでいたい派なんだよ」

少年「わけがわからないよ」

友人「まぁまぁ、落ち着け」

少年「逃げないでよ!そうやって大人はいつも論点から逃げようとして!いつもそうだ。世界が大変な事になってるって言うのに、皆もしてないしとか、私がしても意味ないから、みたいな事言って責任逃れして!!」

友人「なんだか話がとってもでかくなってる様な気がするんだけど…」

少年「誰も…誰も改めようとしないじゃないか!オゾン層がドンドン無くなって行っても!!今まで散々助けてやったのに!!暑い日差しを受け止めてやったのに!」

友人「お、落ち着いて?と言うより…なんでそんなにオゾン層に感傷的なのかい?」

少年「そうやって話をそらして!逃げないでよ!」

男「ああ、逃げるさ。言葉なんてな…地球を守るオゾン層みたいなもんなんだよ」

友人「訳が分からないぞ…」

男「ほら、アレだよ。心のバリアー?なんか、あるんだよそんなのが」

友人「何かを語ろうとしているのは分かったが、凄く適当過ぎて心配だぞ!」

男「いや、たまにはオレを信じろよ」

友人「君がちゃんと子供の怒りをなだめられるのかい?」

男「今それを頑張ってんだよ!あ、それでだな。オゾン層っていうのは心のバリアーで、紫外線とか日光が傷つく様な言葉とか、まぁそう言うのね。それで人間って言うのはいつもオゾン層があって、それで他者からの暴言とか、そう言うのに耐えてるわけ」

少年「…それで?」

男「だから、そこから抜け出せないし、それ以上人を踏み込ませない。結局オゾン層に守ってもらっている様で囚われてんだな、これが。でもそのオゾン層が出来るのはさ、大人になってからなんだ」

少年「大人に…なってから」

友人「ああ、そうだよ。大人になるとチョットした事で喧嘩したらそれで一生対立してしまう事だってあるんだ。君達はまだ喧嘩しても次の日には仲直りできるだろう?難しいんだよ…感情だけで突進してはいけなくなるんだ」

少年「だから…だからなんだっていうのさ」

男「だからガキの頃は猪突猛進に生きればいいさ。好きな人が居たらアタックしたり、感情だけで動いたり。頭空っぽにして生きろよ」

少年「なんだよ、結局餓鬼扱いして」

友人「ははっ、君はガキ扱いを差別だと思っているかもしれないけど、オレ達からすればただ区別しているだけにすぎないんだけどね」

男「でもまぁ、お前が最初に言ってた “大人は子供に嫉妬してる”って言うのは筋が通ってるぜ。オレは今でも子供に戻りたいって思ってるしな」

友人「いいんだ、背伸びして大人ぶらなくても」

少年「…なんだよ、頭の良いお兄さんまでそんな事いって」

友人「うっ、いたいたい、握りしめないでよ腕を」

男「はぁ…にしても母親みつかんねーなぁ」

友人「ふむ…でもまぁ、子供が居ない事に気付いたら戻って来るだろうさ」

少年「…あ!!」

男「うおっ!びっくりさせんな!」

少年「ママ!」

友人「ま、ママ?」

少年「ママ!!ままぁ!!」

男「なんだ?母親が見つかったのか?」

友人「…よかったなぁ。ほら、見てあんなに幸せそうに笑っているよ」

男「…やっぱりどんなに減らず口叩いても子供なんだな」

友人「そうらしい!」

男「…それにしてもお前」

友人「ん?なんだい?」

男「その腕」

友人「ん?腕?腕がどうしたんだい?」

男「あの餓鬼に掴まれてる所だけ白いぞ」

友人「へっ!?」

男「なんか…心霊的な奴に思えて来た」

友人「う、いや…きっと強く握ってたからその所為さ…」

男「でも…あの餓鬼もしかしたら…霊的な何かかもしんねーぞ?」

友人「ひっ!」

男「母親を捜していたら轢かれた子供の霊かも」

友人「さ、さぁ!!もうそろそろ夕方になるし…エアコンも治っているだろうから帰ろうか!」

男「あ!逃げんなよ!」

友人「うるさいぞ!!さぁ、オレとかけっこしろ!」

男「このビビリ!」

友人「うるさいうるさーーい!!オレも今日から陽に当たると溶けるんです族になるから!」

男「いや、それはビビり過ぎだから!」

友人「あーもう!さっきまではオゾン層なんたら、って良い事言ってたのに!信じてたのに!」

男「オレを信じるお前が悪いんだ」

友人「あーもう知らないからな!」

男:オゾン層とは地球を紫外線から守るバリアーな様なものの事で、我々人類や、地球上に生息する、生きとし生ける物が地上で生きれる様になった一つの理由でもある。それが…なんだというのだ。地球はそんな大きな殻に包まれて今も宇宙で浮遊している。そう、殻に包まれたまま、そこから出れぬまま。誰かがその殻を破るのを待ち続けているのである。
うんこのお話

女:うんこを慈しむ女の子。とっても感情豊。
男:うんこを嫌う男の子。偉そうな話し方をする。
ナレーター:ただのナレーター

【配役】
女:
男:
ナレーター:



男「こんな所にウンコがあるぞ!」

ナレーター:おりゃおりゃ、と少年はウンコを棒で突いた。

女「やめて!!」



ナレーター:そうしていると、可愛らしい少女が泣きそうになりながらもウンコを突く少年に大声を浴びせた。少年は少しびっくりして肩をびくつかせたが、直ぐに振り返り不機嫌そうな顔を、今にも泣き出しそうな少女に向ける。



女「うんこを…うんこを虐めないで!!」

男「はぁ?」

女「誰かが生んだウンコなのよ!?」


ナレーター:少女は突然もう我慢できない、と言った様に突然涙をポロポロ、と流し始めた。確かに、目の前にあるウンコは誰かのウンコなのだ。それ以外でもそれ以上でもない。誰かが生み落とした汚物にどうして情をかけてやっているのだ、ばからしい、と言う様に少年は鼻をならした。



男「それがどうしたんだよ?ウンコが誰かが生んだ何て皆知っている事だ。今更それを再確認された所で…一体なんになる?」

女「誰かが生んだって事は誰かの子供なのよ!赤ちゃんなの!クサくて、黒いけど、暖かくて可愛い誰かの赤ちゃんなのよ!」

男「汚物が赤ちゃんだと?ふざけるな、お前は頭がおかしいんじゃないか?」

女「おかしくなんかないわ!今まで自分の一部だったウンコを突いたり、流したりする貴方達の方がずっとずっとおかしいわっ!」

男「はっ、ならばお前は自分のウンコを大事に持っているのか?」
女「もちろんよ!!私は6歳の時世界の矛盾を見つけて以来いつも産み落としたウンコを保存しているわ!」
男「なっ!気持ち悪い!!お前はウンコ女だと言うのか!」

女「アタシをウンコ女だと言うならば、貴方はクソ男よ!今も尚、貴方のお腹の中には大量のうんこがこの世界に生み落とされるのを待っているのよ!?」

男「男はそもそも子供を生まぬのだよ!馬鹿者!」

女「それじゃあ貴方は命あるものも生めなければ、幼児期はその子種を世界に無駄に放出させるゴミの産物なのね...」

男「うるさいわっ!生理現象なのだ!せねば倒れるものまで居るのだ!これが出さずに男をやっていられるか!」

女「そんな白くて汚らしいものを敬愛するなら、ウンコも少しは愛して見なさいよ!」

男「それとコレは話が別だ!」


ナレーター:根気強く少女に議論する少年だが次第に話が如何わしい物になっている事に気付いて赤面した。ああ何たる事だ、どうしてこんな秀才の自分が小娘相手に赤面せねばならんのだ!!と思った少年は、自分を落ち着かせる為に、深いため息を一つ零した後、少女を睨み上げた。


男「いいか、汚物女!よく聞け」

女「なによ、クソ男」

男「うんこにはな色んな細菌が入っていて、汚い上に、危ないのだ。今の貧困国がどうして川の水を飲めずにいるか知っているか?中でウンコやら小便やらをされて川が汚いからだ。汚染されているのだよ、汚物にな」

女「たしかにそうかも知れないわね。でもウンコは土に栄養を与える事だって出来るのよ?それに私達はウンコを出す事によって身体を綺麗にしているのだから、私達はウンコに感謝をするべきだわ!」

男「ならばウンコは自分たちの汚物を吸収した汚物の塊では無いか」

女「それでも自分が生み落としたのならばちゃんと管理してやらなくちゃ」

男「その管理をする為にトイレがあるのではないのか?」

女「そんな!流してしまうなんて最低よ」

男「汚物を残して他者に異臭で困らせる位ならば、その方がマシだ!」

女「異臭を消したりするのも親の役目なのよ!自分が生んだのに責任も持たずに捨てる何て最低な親だわ。私は自分の親にそんな扱いされなかった。生んだのは自分が悪いの、だから自分がどうにかしないといけないの。親は常に子供の幸せを考えるべきだわ。自分が勝手に生んでしまったものなんだから」

男「親が勝手に生んだにせよ。親が生んだのならば子供の生死は親の手にあるはずだ。親の所有物なのだから生かすにせよ、殺すにせよ好きにすればよかろう!所詮自分の身体の一部だ、自分が自分の身体に何をしようが構わないのと同じで親は子供に何をしても許されるはずだ。それが道徳に反したとしても、自分の身体の一部なのだ好きにさせて頂きたい」

女「いいえ、この世に生み、相手を征したならば道徳にそって相手を所有するべきよ」

男「それは結局社会一般的な見方の”子供の育て方”であってそれが万人に通用する必要性はない。こちらとしては生かしてやって居るのだ。死にたければ死ねば良い」

女「そんな酷い事を!貴方には人情ってものがないの!?」


ナレーター:まるでこの世の終わりだ!と言わんばかりの悲痛な声をあげた少女に少年はとても面倒くさそうな表情を向けた。少女はそんな冷酷で、見ただけで冷や汗でもかいてしまいそうな表情にも屈さず、続けざまに反論した。


女「貴方は自分の子供をそんな風に思いながら育てるの?!子供が不憫だとは思わないのかしら?」

男「そいつが私の家族の一員ならば教養しよう。所詮は私が生まれるキッカケをやり、私の金で生かされ、私のおかげで生きている様な荷物だ。私はそいつにとって空気の様なものだが、私にとってそいつは金魚の糞の様なものだ」

女「そうよ、ウンコと子供は一緒なの!」

男「だから私はウンコと子供を同じ扱いをすると言っているのだ!」

女「そしたら、貴方は自分をウンコ扱いしているのよ?!」

男「たしかに私とて子供だ、もし私をウンコだと言うのならば…それは…」

女「貴方はウンコなんかじゃないわ!!だからウンコと子供は違うのよ!」

男「あーもう!訳が分からないぞ!!」

女「私はほくほくでとろとろのウンコが好きなの!!だから慈しみ愛したい」

男「お前の考えはお前が勝手に所有していろ、私に押し付けるな馬鹿者!」



ナレーター:今までジッ、と少女を論破するためコンクリートの上に腰をかけていた少年が突然立ち上がった。それに少女は脅える様に身じろいだ。


女「で、でも!」

男「お前の考えはばからしい上に筋すら通っていない」

女「ええ、そうよ!私の考えに筋なんて通ってないわ、だって私筋のあるお肉は嫌いだもの!!」

男「もうわけがわからないぞ!黙っていろ!」


ナレーター:きゃんきゃん騒ぐ少女の声を無視して、少年はずかずか、と少女から逃げる様に来た道を戻って行った。そもそも何をしにここまで来ていたのか、そんな事もう少年の中では分からなくなっていた。少なくとも少女の下らない話に付き合わされて時間を削ってしまった事がとても少年にとってとても不愉快だった。溜まった鬱憤を晴らす様に強く地面を踏みつける。



女「まって!貴方もウンコを愛して!」

男「うるさい!」

女「本屋さんで無性にウンコをしたくなる時も!」

男「黙れ!!」

女「急な温度差で突然お腹が痛くなってウンコがしたくなる時も!」

男「騒ぐな!」

女「ちょっとした便秘で、やっとウンコが出たあの爽快感も!」

男「うるさいうるさい、うるさあああい!」

女「忘れないで!」

ナレーター:その悲痛な叫び声を聞いた後少年の視界は白く塗りつぶされていった。


男「あ…夢か」



ナレーター:風に靡くカーテンの隙間から入って来る光に目を細めながら少年は先ほど自分が見ていた夢も思い出せないまま寝床から起き上がる。そして…



男「うんこしたいな…」



ナレーター:まだ眠き眼な瞳を擦りながら一人、そう呟いた。