All Blacks 来日応援ブログ Powered by Ameba -13ページ目

ミルス・ムリアイナ選手インタビュー②

All Blacks 来日応援ブログ Powered by Ameba





デビット:

あなたのポジションにとって

一番重要な要素はなんですか?



ミルス:

私のポジションですか?

そうですね…、私はバックスなので

とても強いボールをキャッチする局面が多々あります。


誰かがディフェンスラインを破ったときには

特にそのようなことが多くなります。


またバックスは、相手のトライを食い止める最後の砦なので

キックでトライを防ぐこともありますし

タックルで食い止めることもあります。


フルバックが要求されるのは、このようなプレーをする素質だと思います。






デビット:

なるほど。

ラグビーの試合を観ていると、殴り合っているような場面がよくあるのですが

試合後、痛みを感じますか?




ミルス:

私は幸運なことにバックスなので、厳しいタックルを受けたり

スクラムでぶつかり合ったりする機会は少ないですど

一試合戦えば、それなりにいろいろとありますよ。

フォワードともなれば、激しいスピンも多くなりますしね。


でも、こんなにラグビーが激しいスポーツになったのは

意外と最近なんです。


20~30年前の選手は、もっと細身だったし

スピンもありませんでした。


今となっては、大型の選手たちが互いにぶつかり合い

果敢にタックルを仕掛けていくスポーツこそがラグビーという

認識になっていますけどね。


この激しい応酬の中に、おもしろさを見出して欲しいと思っています。








デビット:

ラグビーもチームで行うスポーツなので

勝利をつかむためには「チームワーク」が非常に重要になってくるのでは、と

思うのですが、All Blacksの「チームワーク」についてお伺いしたいです。

ナショナルチームによっては、選手の入れ替えが少なく

その分、チームワークが強くなりますが

All Blacksの場合は、選手の入れ替えが頻繁で

そのたびに新しいスター選手が誕生しています。

その分、チームワークを育てるのが難しい、という見方もありますが

その点について、どう思いますか?



ミルス:

確かに難しい問題です。

今年に入り、多くのベテラン選手が去った上に、負傷者も多く出たので

新しい選手を補充し、チームを新しく立て直すことが必要でした。


でも、この流れはいつか必ず起こることです。


新人のためにフォーメーションを変更したりした部分もあるけれど

逆に新人が、我々のこれまでのやり方に順応してくれた部分もありました。


お互いのやり方に慣れて、チームメイト同士の信頼関係を築くには

それなりに時間がかかるので、今年はその意味で苦労した面が多かったし

それがチームの成長の妨げになったこともあったと思います。

でも、どうにかここまでシーズンを戦ってこれたし

これからは、良い面がたくさん出てくると思います。

我々にとってベストな試合ができていないのが残念ですが

逆にこれからは、上り調子で強くなると期待しています。






デビット:

勝つことが一番大事なことであると私も思います。

しかし、ラグビーファンは世界一のチームであるAll Blacksに対して

勝利はもちろん、それ以上より多くのものを求めます。

ファンの高い期待に応えるためにも

今後、どのような点を直していくべきだと考えていますか?





ミルス:

基本的なプレー、たとえば、これまではライン上でもスクラムでも

ボールを圧倒的に支配してきたAll Blacksですが

そこが弱いという批判も多くあります。

ボールのハンドリング技術が未熟だとか

そのような批判が多くあるのです。

私も確かにその通りだと思います。

しかし、評論家は細かいミスをあげつらい

「こうじゃない、ああじゃない」と批判するので

このような環境でプレーするのは大変です。

ですので、外野の言うことに過敏にならずに

いかに自分のプレーに集中することができるか、ということが

今後重要になってくると考えています。






デビット:

All Blacksのユニフォームを身にまとうことは

大きな責任と重圧を伴うことだと思います。

All Blacksの一員としての人生のモットーは何ですか?





ミルス:

このユニフォームを着ることに

誇り(プライド)を感じることが大切です。


このユニフォームを着ることを許されたのは

過去1000人くらいしかいません。


ユニフォームのデザインは、その時々で変わってきましたが

「黒」という色と、「シダ」のマークはずっと変わっていません。


All Blacksには伝統があり

これまで数々の名選手が活躍してきました。


今度は、私が自分の歴史をこのジャージに刻み込み

次の世代がさらに強い誇りを持って着られるようにしたいです。


私がこのユニフォームに抱いている誇りこそが

一番大切なものだと思います。


そしてその誇りを次の世代のAll Blacksの選手に伝えることが

私の役目だと思っています。







デビット:

やはりAll Blacksのユニフォームを着る、というプレッシャーのある中では

家族の存在が大きくなってくるのではないかな、と思うのですが

そのあたりはいかがですか?





ミルス:

そうですね。家族は私をいつも支えてくれています。


試合に勝ったとき、チームの調子が良いときは問題ないのですが

自分が思うようなプレーができなかったり、チームが負けたときに

特に家族は私のことを支えてくれています。


周りがどんなに私を批判しても

家族はいつも私の味方で、励ましてくれます。


このように、理解のある家族に恵まれた私は、幸運だと思います。


その昔、母は私の試合を観るために一番に会場に来てくれたり

したこともありましたからね。


そして両親はもちろん、妻も私の立場を理解し、いつも応援してくれています。


私が選手としてベストな調子を保つために

妻は多くのことを犠牲にしていると思います。







デビット:

All Blacks自体も

あなたにとっては家族のようなものですか?





ミルス:

確かにそうですね。All Blacksも私の家族です。

遠征が多くて、妻や家族に会えない日が2~3週間続くことも

しょっちゅうですが、いつもAll Blacksの仲間が一緒です。


日本での試合も、6週間も続く遠征の初戦です。

その間、妻や家族、友達に会えないけれど

All Blacksという家族が一緒なんです。


みんな最高の連中で。

だからこそ一緒に戦えるんだと思います。

いつも「俺たちはAll Blacks家族だ」と自分たちでも言っています。






インタビューレポート③につづく・・・