　もう40年位前の事です。

寝るときにはダブルサイズの布団を2枚敷いて、2人の小さな子を間に挟んで広々と寝ていました。

ある夜、ふと気配を感じて目を覚ますと、天井近くに長さ30㎝位の「觔斗雲（きんとうん）」が浮かんでいて、「鴉天狗（からすてんぐ)」の様に特徴的なくちばしを持った何者かが乗っているのです。

目を開けても、目を閉じても同じものが見えます。

すると、その「鴉天狗？」は、いきなり矢をつがえて「鏑矢（かぶらや）」を夫に向けて放ち始めたのです。「鏑矢」ですからピュンピュン音がします。

　　　驚いて「どうせ射るなら私を射って。」と頼んだのですが、知らん顔。

「人間の気持ちも分からないのなら、さっさと消えて！」と言うと、フッと消えていなくなりました。

そこで、のこのこ起き出して隣の部屋に行き、瞑想。

静まったところで、「さっきの出来事は何だったのですか？」と伺うと、

「先祖が大飢饉の時に、その地位を使って神域に入り、四つ足を獲ったのだ。神罰である。」と。

心の中で『そんな事、今更言われてもねぇ・・・』と思ったのですが相手はお見通し。

『ですよね・・（笑）』そこで反省、神妙に手を合わせて再び瞑想。

手を合わせたまま、どんどん頭が下がって、遂に床に付いてしまいました。

『これ以上は物質的に無理。』と思い、「どうすれば良いですか？」と伺うと

「神に謝りに行け！」と。

「神社は沢山あるし、どこの神社で謝れば良いでしょう？」

「日枝神社」

　と言う訳で、朝起きてから夫に顛末を話し、「少し早めに会社に行って、赤坂の日枝神社で謝って来てね。」と送り出しました。

当時は携帯電話もない時代です。下の娘を幼稚園に送る為に実家に寄ると、母が慌てて、私達に「今、お父様から電話が掛かって来るから、ここで待っていて。」と。

掛かって来た電話に出ると、

「日枝神社に行くと、聞いた通りのものがあった！あれは、鴉天狗のくちばしではなく、猿だったよ！　狛猿っていうのかなぁ？　しかも境内の壁には鏑矢の絵が描かれていた！　自分だけでは心配だから、幼稚園に送ったら君も謝りに行って！」との事。

それから、私も日枝神社に謝りに行き、一件落着と思いきや・・・。

長くなるので、続きは＃２へ。（笑）EMI

予期せぬ繋がり !? ＃１