私が久保建英選手を知ったのは、というかその時はまだ知らなかったのですが、書店で『おれ、バルサに入る!』という平積みになっていた本の表紙を見た時で、「バルサの下部組織に日本人の子がいるのかあ。きっと親が海外志向で、金とコネがある恵まれた子なんだろうな。全然下手だったら入れないだろうけど」と思ったのが最初です。本を立ち読みすることもなく、子どものサッカー事情なんて知らないので、そんな先入観を抱いて、その時は終わりでした。

 その後 FC バルセロナに18 歳未満の外国人選手の登録違反があったとかで、13 歳の久保建英選手が日本に帰国したというニュースが話題になっていました。その時に「この子があの本の子かあ」と思ったのが、私が久保選手の存在を知った始めです(バルサの下部組織に日本人の子どもが何人もいるとは思えなかったので)。このニュースはワイドショーでも取り上げられていましたが、その時に日本語が堪能な外国人コメンテーターが「久保選手に期待したくなるのはわかるけど、今大事なのは、久保くんの健康と幸せ」と発言していて、「確かになあ」と思いました。「年端も行かない子どもの周りで、大人達がヤイノヤイノ騒ぐのは違うよね」と思って、この時から『久保くんのことはそっとしておこう』という気持ちが、意識的無意識的に働くようになったのだと思います。

 だから15 歳でJリーグデビューしたと聞いても「やっぱりバルサ出身だけあって上手いんだね」と思ったくらいで、特に久保選手に注目することはありませんでした。たまたま観ていたJリーグの試合で、久保選手がゴールを決めてTT ポーズをしていた(可愛いw)のを目にしたりしたことはありましたけど。

 そしてこれもほんとにたまたまだったんですが、久保選手が FC 東京からレアル・マドリードに移籍する時の壮行セレモニーもテレビで観ていました。久保選手は「こういうの、あんま得意じゃないんで」とか言いながらも、しっかり挨拶してましたね。

 という訳で久保建英選手の存在はもちろん知っていたけど、私の中では『久保選手のことはそっとしておこう』というのが無意識的な呪縛となっていたせいか、彼は常に視界の隅に入ってはいたけれど、特に注目している選手ではなかったのです。それが東京オリンピックで、バーン!と目の前ど真ん中に現れたという印象でした。

 オリンピック前哨戦のジャマイカ戦での4人股抜きゴールというスペクタクル! ありえないような事を現実にやってのけてしまうというのが只者ではない=天才の証拠ですよね。グループ・リーグでの 3 試合連続ゴールも素晴らしかった。そしてメキシコ戦後の涙・・すべてが鮮烈でした。

 久保選手に興味が湧いて調べてみると、子どもの頃から図抜けた存在だったので、バルサの入団テストを受けることができたんですね。そして過去のインタビューで「僕は実力よりも注目度の高い選手で・・」なんて答えていることもあったから、小さい頃から注目されて大変だったんだろうなと思います。

 私がサッカーを観るようになってから、初めて「物凄く巧いな」と思ったのがストイコビッチ選手(当時w)でしたが、久保選手はその印象を超えている。特集動画を見ていると、ほんとうに繊細なタッチでボールを自在にコントロールしていて、「こういうのをファンタジスタというのかしら?」とちょっと夢見心地になるような。個人技はもちろん、周りを使うのも上手い。「こんなに天才だったのなら、FC 東京時代にもっと観ときゃ良かったよ。生で観ることだってできたのに」と後悔しても、時すでに遅し。私は DAZN に入りました(笑)。情熱は行動力を上げるわよね😁。
 
 久保選手はおでこが広いですが、顔の造作が下半分にあるというのは、赤ん坊の顔のプロポーションで、つまり童顔。成人した今でも「リアル翼くん」みたいなイメージを持たれているのはこのせいですかね。でも同時に、久保選手が中年になった時の姿も今から目に浮かびますw。腕組みしながら試合を厳しい顔で見つめてる姿とか(厳しい監督になりそうだなあ)(その頃には私はもうこの世にはいないかも😅)。

 久保選手も二十歳になったし、今では大人のプロ・サッカー選手だから、もうそっとしておかなくてもいいよね(笑)。これからはしっかりとその活躍を追いかけさせてもらいます。

 さてお次は、ピピこと中井卓大選手です。中井くんのことは「やべっちFC」で知りました。幼い中井くんが、家の中でボールと戯れている映像を見た時「ボールが足にくっついてる!?」と驚愕したことを覚えています。それから、雑木林の中に放置されたコンクリート・ブロック?の上で、無心にリフティングしながら歩みを進める中井くん。ブロックの切れ目もリフティングしながら事もなげに跨いでいく。この紹介映像を見て「この子は将来、絶対J リーグに入るんだろうな」なんて思ってました。そしたらその後「レアル・マドリードに入った」と聞いて「ええっ! いきなりレアル・マドリード!?」と驚いたことも。

 泣き虫だからピピというあだ名で、小さくて可愛かった中井卓大選手もすっかり大きくなって、今では180 センチを超えているとか。時が経つのは速いなあ。

 そして天才少年といえる久保建英選手と中井卓大選手が、同じレアル・マドリード所属になるなんて、これも巡り合わせですかね。“神童”などと言って持て囃したり、スポーツの世界で青田刈りはあまり良くないと思います。(心技体いずれかの面において)伸び悩むこともあるし、また遅咲きの選手だっているしね。それでも子供の頃から突出した才能を示している存在にはどうしても期待してしまいますね。若き天才というのは、人の心をくすぐる魅惑なのでしょう。