全日本選手権の羽生結弦選手の演技が素晴らしかったので、またフィギュア・スケートの記事を。
 今季の羽生選手はショート、フリーとも新プログラムで、全日本選手権が初戦という初尽くしで、その出来はいかに?と期待と不安がありましたが、完璧な内容で他を圧倒していましたね。
 特にフリーは「いいものを見せてもらった」という感想です。使用曲は「天と地と」で「SEIMEI」以来の和風テイストのプログラムですが、晴明よりも透明感と静謐さがあり見入ってしまいました。羽生選手のパフォーマンスがほぼ完璧だったので、精神統一した武士の心みたいなものを、より感じたのかもしれません。繊細な音楽表現もぴたりと嵌まっていたし、技術的にも表現面でも申し分のない出来でした。

 羽生選手には熱狂的なファンが大勢いるので、私なんかはユヅ・ファンとは言えないとは思うのですが、フィギュア・ファンなら当然羽生選手を讃えるでしょう、という意味で、私は羽生選手のファンです😊。シニアに上がった時から TV で観られる試合はすべてチェックしてましたから。
 羽生選手は一度アイス・ショーで観たことがあります。東日本大震災のあった年に地元のリンクが使えないので、羽生選手が各地のアイス・ショーに出演していた時ですね。通勤途中で、一瞬“鳥が舞い降りてくる”みたいな印象を受けて、よく見たら、それは白鳥の湖の衣装を着けた羽生選手のポスターだったのです。東伏見アイスアリーナで行われるショーを告知する駅貼りポスターでした。「これは行かねば」と思い、すぐにチケットをゲットしましたね😊。
 そこで観た羽生選手の演技はもちろん素敵だったんですが、とにかくその頃から(ソチで金メダルを獲る前です)、羽生選手は女性ファンの人気が高くて、会場ではショーの最後に選手に渡せる一輪の花を売っているのですが、それをたーくさん貰っていたし、茶目っ気でオバさんファンにわざとブリっ子ポーズを見せてたり、もうまるでアイドルみたいだったのが面白かったです😄。共演してた小塚選手が羽生選手の人気ぶりに憮然としていたのが印象的でした😁。

 余談ですが、このショーには荒川静香選手も出演していて、目の前を荒川選手がスーッと滑ってるのを見たら、なんだか重力がないみたいで「さすが金メダリスト」と思い、素晴らしいフィギュア・スケーターは、何も技を出さずにただ滑っているだけでも美しいということがわかりました。それまで私は荒川選手をさほど高く評価してなかったんですけど、生で観てその凄さがわかりました。

 羽生選手に話を戻すと、羽生選手の凄い所は「大試合に強い」ことですよね。これは運ではなくて、本人の気合の入り方だと思うんです。それを実現できる実力があることが前提ですけど。本番で気合が入り、「上がる」のではなく「集中する」。その精神力が何よりも素晴らしいと思います。トップ選手は実力があるのだから勝って当然と思われていますが、「勝つべくして勝つ」というのも難しいことだと思うのです。周りからの期待をプレッシャーではなく、自分の力に変える強さが必要ですよね。羽生選手からは、「栄光は我にあり」という自尊心と「無の境地」の両方を感じます。
 「天と地と」はオリンピック用のプログラムではないかな?と勝手に思っているのですが、いいですよね。さらに磨きをかけて、史上最高のパフォーマンスを観せてほしいと思います😊。

p.s. 私が注目している友野選手は、今回 6 位でした。ショートではスピンなどに細かい取りこぼしがあり、フリーではジャンプがハマらなかった😰。上位 3 人に食い込むためには 4 位には入っておきたいんですよね。友野選手に必要なのは「自信」。それには揺るぎない技術が必要で、それには練習量が必要。試合に臨む精神力は、そこから自ずと生まれて来るものだと思うよ。