住んでいる住宅の臨時総会に出席した。
母親と同席だ。
両親とも年をとって来たので、こういうこともやっていかないといけないなと思って同席す
ることにした。
うちの住宅は全部で64個だが、いくつかは空き家になっていると思う。
出席者の90%はお年寄りだ。
そりゃそうだ、築50年くらいはたっている。
最初っから住んでいる人もいれば後から買って入って来た人もいる。
そりゃあ意見が合わないことも多いんだろう。
臨時総会がはじまった。
理事長も執行部もしらない人だらけだ。
母親も知らないと言っている。
自分がガキの頃は、近所の人はほぼ知っていた。
時代の流れかもしれないが、そういうご近所づきあいがほぼなくなっていると感じた。
議長である理事長はしっかりしていた。
多分、どこかのマンションでやっていたことがあるのだろう。
そして、落ちぶれてこの住宅を中古で買って納まったって感じだ。
質問をする人も限られている。
途中から入って来た人だ。
議長は、少々強引にその意見をねじ伏せる。
まぁ、質問も意地悪系が多いからしょうがないと言えばしょうがない。
最初から居るようなお年寄りは保守的だ。
とにかく変更を嫌う気配がある。
特に銀行口座の変更なんかは財産が取られるとでも思ってしまうように反対するのだ。
まぁ、全ては理事長の案におさまったのだが、前途多難だ。
これからこの住宅は、屋上の雨漏り、風呂場の水漏れの修理をしていかなければならない。
いまある積立金で足りるのだろうか?
また、そういった時に必ず自分の知り合いの業者を呼んできて仕事を受注させ、袖の下をも
らおうとするような感じの人がいる。
本当に前途多難だ。
自分の家が役員の順番が回って来た時のことを思うと不安しかない。