7年程前の夏、神父をしている叔父のコネで、3週間程ある修道院の宿泊施設に滞在したことがある。正確には、2つの修道院をホテル滞在を挟んで往復したのだが。
その年の春まで、私が両親と住んでいた家のすぐ裏は、広い公園になっていた。前年の夏休みシーズンに、毎晩夜中までロケット花火をやっている連中がいたため、元から音に神経質な私は、ノイローゼのようになってしまい、以来夜は耳栓をしないと眠れなくなり、夏や花火が嫌いになった。今はそうでもないが、昼間静かな通りを歩くと物音が異常に気になり、外に出られなくなったこともある。今も多少、その傾向はある。
そんなわけで、その夏も家にはいられないと思い、本当の理由は伏せ、修道院に滞在してみることにした。
シスターだけの修道院で、彼女たちは祈りや奉仕に勤しんでいるが、それに加わるわけではない。祈りの時間に聖堂で一緒になる以外は、宿泊者は宿泊施設の敷地内で、来客担当のシスターとだけ接する。シスターにとっては接待も祈りだ。シスターたちと来客は、お互いに尊重しあい、相手の領域に踏み込まないよう、決められていた。
(その2に続く)
その年の春まで、私が両親と住んでいた家のすぐ裏は、広い公園になっていた。前年の夏休みシーズンに、毎晩夜中までロケット花火をやっている連中がいたため、元から音に神経質な私は、ノイローゼのようになってしまい、以来夜は耳栓をしないと眠れなくなり、夏や花火が嫌いになった。今はそうでもないが、昼間静かな通りを歩くと物音が異常に気になり、外に出られなくなったこともある。今も多少、その傾向はある。
そんなわけで、その夏も家にはいられないと思い、本当の理由は伏せ、修道院に滞在してみることにした。
シスターだけの修道院で、彼女たちは祈りや奉仕に勤しんでいるが、それに加わるわけではない。祈りの時間に聖堂で一緒になる以外は、宿泊者は宿泊施設の敷地内で、来客担当のシスターとだけ接する。シスターにとっては接待も祈りだ。シスターたちと来客は、お互いに尊重しあい、相手の領域に踏み込まないよう、決められていた。
(その2に続く)