勢い良く開いた扉に俺たちは固まった。
「ドンヘ、終わったか?」
満面の笑みで入ってきたドンヘの同僚に苦笑する。
「ご主人様!ドンヘほら、戻るぞ」
ドンヘの手を掴んで部屋を出て行こうとする。
「ドンヘ、またおいで♪」
彼が座っていた場所に視線を落として繋いだ手を見つめる。
「覚えてないか・・」
残念がっている自分に苦笑する。
「結婚しよう・・か」
「えっ・・しおな・・」
慌てて振り返るとそこにはドンヘが立っていて、懐かしい呼び名に俺は立ち上がる。
「あっバケツを取りに・・シウォンが・・しおななの?」
困惑したドンヘが俺を潤んだ瞳で見上げる。
「ドンヘ・・」
頬に手を添えると悲しげに笑う。
「しおななの?」
俺が頷くと俺に腕を絡めて抱き付いた。
「しおな・・お母さん死んじゃった」
抱き付いた彼の表情が見えなくて・・・
「俺、一人になっちゃった・・」
「ドンヘ・・」
抱き締めた体が少し震えていて俺はその体を離すと彼の顎を持ち上げる。
涙を堪える顔も少し開いた唇も昔のままで・・
「一人じゃないだろ・・」
「しおな・・」
零れた涙が綺麗で自然と引き寄せられるように唇を重ねた。
「結婚しよう・・」
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シウォン!言っちゃった!
どうするドンヘ!