打ち上げは既に飲み会へと姿を変えて、お酒の飲めない君は飲めないなりに楽しんでいた。
「ドンヘものめ~♪」
酔っ払いと化した兄さんたちに進められても首を振る、ある意味勇者な彼は隣でお酒を飲む俺たちに微笑んだ。
「皆楽しそうだね」
お酒の飲めない君からするとこの状態は異様な光景なんだろうか・・
「俺も飲めたら良かったのにな」
少し寂しげに兄さんたちを見つめるから俺たちは彼の手を握った。
「飲んでみるか?」
彼は驚いた様に俺たちを交互に見つめて困った様に笑う。
「からかったのはヒョクなのに」
「今日は飲めるかもしれないぞ」
ほらっとパステルカラーのカクテルを彼に突きつけて笑う。
「甘いにおい・・飲めるかな・・」
彼は恐る恐るその可愛い唇をグラスに着けて一口飲んだ。
「どうだ?」
見守る俺たちに微笑むと首を傾げる。
「フルーツの味がする♪」
飲めたことに少し自慢げに笑うから堪らない。