*****
「キュヒョン、大丈夫?」
満員電車で彼を守るように抱えている僕は力はそんなにない、運動も苦手な頭脳派なんですが・・
心配そうに見上げる彼が可愛くて目が合わせられません・・
「大丈夫ですよ」
別に強がってるわけじゃなく、これぐらいなら仕事よりは楽なものだ。
彼は人が少し触れるだけで怯えたように僕の服を強く握りしめる。
「貴方こそ大丈夫ですか・・」
僕は支える腕に力を込めて抱き抱える。
彼は驚いた様に僕を見上げたが、それどころじゃない精神状況でゆっくりと目を閉じた。
「ごめんね・・迷惑かけて・・」
役得ってこう言うことか。僕の腕の中で兄さんの恋人、ドンヘがいる。
う~ん・・やっぱり・・
僕が彼を初めて見たのは病院のベッドの上で、
まだ目が覚めてなくて、それでも彼の整った顔に心臓が高鳴った。
次に会ったときは、見舞いに来たシウォン兄さんに微笑みかけていた。
僕はその穏やかな笑顔に一目惚れしたんだ・・
でも、兄さんの恋人だから、認めたくなかったんだ・・
今、僕の腕の中にいるのは僕の好きな人。
大切な兄さんの恋人・・・