車で走っていたら
手をしっかりととりあって
寄り添って歩く老夫婦とすれ違った
大きな体で小さな奥様を包み込むように
たまにそっと顔を見て
笑顔で幸せそうに通り過ぎた
ここのところずっと、自分の存在する意味が無い気がして、落ち込んでいたあたし。
胸を張って「あの人が一番大好きで大切な人!」って精一杯進んでいた頃の自分に申し訳なくて顔を向けられなくて
かといってそばに居てくれようとする大切な人に素直な自分を見せたくても、予測できない未来に臆病になってる
今の自分も情けなくて・・・
心と体で寄り添うってことを求め続けて一番遠いところにいた
ねえ・・・あたしたち、ほんとは凄く似ていたのかもね。
だからそれぞれの視点で同じような主張をして・・・解決できないまま繰り返して・・・
あたしたちは・・・何処に向かっていきたかったんだろう。
与えられないから与えない。
言葉少なにそんな行動ばかりを続けてしまって、進むことも、戻ることも出来ない。
素直に認めて寄り添いたくて近づいても、あなたは背中を向けていた。
・・・あなたも、あたしに対してそう思っているのかな。
精一杯好きになること、そしてお互いのペースにあわせて形を変えていくこと・・・
あたしにとってこんなかたちの恋愛スタイルが、あなたにとって全て負担だったなんて・・・。
溜まって爆発することはお互いの性格上、一気に加速して気持ちが決別してしまうことくらいわかっていたじゃない。
不器用だから、それぞれが持っている部分を補い合いながらちょびっとずつでも、微かでも前を向きたかった。
「もう、大丈夫だよ」
すごく、 すごく怖いけど、いつかこの言葉と大きな手に、身も心も安心して埋もれることが出来る日を夢見て・・・今はただ雨の中で泣きたい。
・・・上手く雫で隠れたら、家の扉を開ける。
いつもの夜・・・。二人だけど一人の夜・・・。