こんにちは
生まれながらの難聴の娘(20歳)をもつ、母です。
コーダを観てきました🎬
映画の内容も含んで書いていますので、コーダをこれから見る方や、ネタバレを読みたくない方は、この先を読み進めないようにして下さい
あらすじは、たくさんの方が書かれているので
それ以外の事を…難聴の娘がいる母としての感想を私は書いていこうと思います
私がこの映画を知ったのは、やり取りのあるフォロワーさんがブログにされていて、予告の動画を観て
「ぇ…?」なぜ?…なぜこの母親は、こんな事をと思い、DVDを待たずに映画館で先に観ることにしました。
そして、もう一度観て確認したい(※1)…と思い、先日また観てきました🎬
コーダを、観に行く方は…
私のように、身内に聴覚障害がある方がいたり
コーダのように、自分以外のの家族が聴覚障害だったり。
デフ・ファミリーの方もいるのでしょう
聴覚障害の人が全く周りにいなかったり(娘を産む前の私はここ)
手話を習っている方。
…その他いろいろとあると思いますが、その人によって観る視点や感情も違ってくるのではないでしょうか。
娘がいるので、そぅそぅ…これ!あるあるだよね。のシーンも多く観られました。
聞こえないので、ドンドンと振動させたりは多いですね。
光で気づいてもらうようにする事も、スイッチをカチャカチャは階段の登り下りで、少し距離があって声が聞こえづらい時など私もします。
娘の場合はコーダと立場は逆ですが、やっぱり聞こえてても子育てって大変なのですから、聞こえない子を育てるのは大変な事が多かったです。
娘が小さい時は、一緒に死んでしまった方がこの子はこの先…楽なのでは。。。
…と思った事は、一度や二度ではありませんでした。
昔のことを、ふと思い出してしまいました。
…で1度目は、娘と鑑賞してきました🎬
下ネタも多いとのことでしたが、うちの娘は普段から映画やドラマのラブシーンやベットシーンがあるものを一緒に観ていても、特に気まずさはなく映像の一部として捉える子なので、年齢的にもコーダの下ネタくらいは大丈夫かな?と特に心配はありませんでした。
心に残るだろうと思う映画は今までも誘い観に行っていました🎬
初めの方に書いた、私がこの映画を観に行こう
…と思ったのは、予告動画の母親の言葉でした。
産まれたあなたが〈聞こえる〉と知って
悲しかったわ…
この字幕を見た時、私の読み違えかと思いました。
産まれたあなたが〈聞こえる〉と知って
嬉しかったわ…
…たとえ分かり合えないと思うとしても
母ならば自分が聞こえず不自由をした分、健聴者で良かったと思うのではないか?
その背景にあるもの、娘や家族との繋がりはどんな感じでのこの言葉なのか…
そう思い映画館に向かいました。
鑑賞後…ルビーの母親の考え方は、人それぞれだと思うので、こちらに書くことは控えたいと思います。
私がルビーの母親の立場だったら…健聴で生まれてきてくれて良かった。と100%思うことでしょう。
たとえ分かり合えない時があったとしても、健聴者で生まれてきてくれたからこそ、ルビーの大切な時間を使ってもらい、家計を支えてもらえたのですから。
聴覚障害で不便さが1つも無ければいいが…1つでもあるならば、私は音のある世界にいてほしい…
娘は補聴器を外した無音の時間も、とても好きで朝は一定時間つけません。…それも幸せ時間なようです
合唱シーンでは徐々に音が無くなり、この映画では聴覚障害の体験(体感)ができます。
これは十分な防音設備のある映画館ならでは…
聞こえない、娘が補聴器を外してしまえば音が無いことを分かっていたと思っていた私でさえ、この数分間はハッとさせられ、
終わった後も映画を観に来てよかった…と思えた心に大きく残る場面でした。
自宅でのDVD鑑賞では、日常の音が聞こえてしまいますから、ここまで『無音』を耳で感じるのは難しいと思います。
映画館で観る価値があります。
他にも、家族の手話がスムーズで早い。
健聴の俳優さんが手話の練習をしたのだろうか?と帰路にググってみたところ、家族3人は聴覚障害のある俳優さんとのこと…なるほど。
そして演出としても…
大学進学も、自分達の生活が困るから諦めてほしいと、自分勝手なことを言い頼りっぱなしで、中盤過ぎまで親として全く共感はできず。
頼りすぎでしょ。
普通17歳の女子高生が、朝3時に起きて漁師の父兄の手伝い。
起きられません普通…起きられません
寝ても寝ても眠いのが、10代…。
鑑賞後、娘に感想を聞いたところ…
船も車のように健聴者が乗らなくても、難聴者だけで可能になってくれるといいな…と言ってました。
他にも思うところはあったと思いますが、心に残る何かがあればイイなと思いましたが、聞くのはやめました。
話したければ、自分から話せばいいですからね。
(※1)そして最後のシーンで、ずっと手話や言葉にはしない声を発してきた父親役の方が、最後に…
「Go(行け)」と娘に…
字幕の「行け」を観ていたので、Goと聞こえたのは空耳だったのか…でも聞こえたような。
帰宅して、色々な方のコメントや口コミを見ても…それらしきことは、私の読んだ限り書いてない。
ほんとに言ってたのか。。。
もう一度、父の声を聞きたい。
ずっと話さなかった父の「Go」が、この映画の最後のセリフだったら素敵すぎます。
2度目の鑑賞は…🎬
見えてないところも、見えてきます。
先生がノリノリで、とにかくイイ!!!
先生が楽しそうだと、生徒も楽しそう
いいなぁ〜V先生
そして…
無音になる場面の前から、「来る…そろそろ無音の場面が来る…」そう思いはじめたらウルウルきてしまい涙。。。
そして、お別れのシーン。
父が娘に「Go」…強くもなく弱くもなく娘に
言っていた。
任せて行け!心配しなくてイイよ!という様な
Goでした。
障害が有る無しに関わらず、懸命に生きている人は、必ず出会うべき人に出会い道が開かれる。
ルビーも、彼に恋をしなければ合唱クラブに入っていなかったし…V先生に出会うこともなかった。
音楽の先生が、V先生ではなく違う先生だったら…
よくなく私ですが私はコーダを観て、泣くシーンは少なかったと思いますが、その日常が当たり前のことだったからなのかな…と思います。
大変な事が、今まで本当に多かったので。
コーダ!久しぶりに、良い映画を観ました🎬
今度、エールのDVDを借りて娘と観ようと、思います。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。
コーダの映画も良かったですが、コーダの方が
主人公の本『丸山正樹さんのデフ・ヴォイス』
オススメです!!!