R6年7月21日(日) 晴れ

 

実家の愛媛県西予市に一人で帰郷。

猛暑が続く中、年老いた両親の安否確認が目的。

今の時代はエアコンがありますので助かりますが、ひと昔前まではエアコンなんて贅沢品。

私の少年期(昭和40年代末~昭和50年初期)なんて、エアコンそのものが珍しい時代でしたから、いかに近年、温暖化現象が進行しているかがわかります。

西予市には「どんぶり館」と呼ばれる特産物センターがあり、けっこうな賑わいをみせています。

私も帰郷した際はよく覗くのですが、鮮魚コーナーには「メジカ」が並んでいました。

「メジカ」とは、通称を「ソーダガツオ」と言い、小型のカツオみたいな姿をしています。

宇和海には夏場~初秋にかけて回遊。

よく獲れる上、安価という事もあり、愛媛県南予地方では「メジカ」料理が盛んです。

まあ料理と言っても難しいものではなく、ボイル(茹で)するだけ。

これを生姜・醤油・砂糖で煮込み完成。

その味は・・正直、美味しいとは言えません(苦笑)

カツオっぽい身質ですので、煮込むとボソボソした口当たり。

小骨が多く食べ辛いのも難点です。

しかし郷土料理として今に至るわけで・・。

私は子供の頃から食べ馴れていますので、メジカを見ると夏がきたって感じます。

 

愛媛県西予市宇和町にある特産物センター「どんぶり館」では、「メジカ(ソーダガツオ)」のボイルが売られはじめました。

一匹が約250円くらい。

夏の終わりには一匹100円くらいにまで下がります。

沢山獲れるから安い?? っというよりは、そのくらいの値しかつかない程度の味わいというのが、正直な感想・・。

でも愛媛県南予地方では、昔から食べられてきた郷土の魚として親しまれています。

 

生では売られずボイル(茹で)してあります。

鯖と同じく傷みやすい魚ゆえ、冷蔵保存ができない昔は茹でる事で腐敗を遅らせており、その名残というのがボイル理由。

また家庭の鍋で茹でるのは手間がかかる為、ボイルしなければ商売にならない・・も理由かと思います。

私は親戚に漁師さんがいて、夏になるとメジカのボイルが届いていたので、よく食べていました。

ゆえに今でもメジカに親しみがあります。

しかし、今の若者はどうでしょうね??

身質がボソボソしている上、小骨の多いメジカを好むとは思えませんけど。

私が50歳半ばですから、30年もしたら、あの世にいっている可能性大。

そう考えると、こういった郷土料理も、あと数十年で消えていくのではないかと危惧してしまいます。