R6年7月13日(土) 大雨

わかってはいましたが、愛媛県松山市は今日も大雨となりました。

当然ながら、第106回 全国高校野球選手権・愛媛大会も順延です。

楽しみにしていただけに残念!ですが、松山市では昨日、松山城付近の崖崩れがおこる等、大雨被害が出ています。

市内を流れる重信川も増水激しく、国道56号線「出合橋」付近は、氾濫危険域に達しようとしていました。

普段は水が少なく、水位もない川ですが、一度氾濫すると荒れ狂ったようになる為、昔から「暴れ重信」と言われてきました。

江戸初期、松山城には賤ヶ岳七本槍でも有名な加藤嘉明公は伊予20万石の国主となり、正木城(愛媛県松前町)に入城しますが、松山平野の中央に位置する勝山に、新しく城を築きました。

これが伊予松山城です。

その後、城周辺の整備を行いますが、問題となるのは氾濫を繰り返す湯山川(現・石手川)と伊予川の灌漑事業。

家老の「足立重信」は、下流に新たな流路12キロに渡って開削し堤防を築いて大改修を行い、流域に広大な耕作地を生み出した他、湯山川の流路を変更して伊予川と合流させ、旧流路を城の堀として活用する等、堅固な築堤と水制工事、城下開発に卓越した手腕を見せます。この工事により領内では水害がなくなり、収穫も潤った業績から、伊予川ではなく「重信川」となりました。

まあ、この大雨も明日の昼にはあがりそうです。

約400年昔の「足立重信さん」のおかげで、今の私たちの暮らしがあると思うと、あらためて先人の業を感じさせられます。

 

普段は水が少ない重信川ですが、台風や大雨が降ると一気に水位が上昇。

暑いからといって、雨天時の水遊びは危険です。