R6年6月29日(土) 曇り

朝4:00、自宅裏のヤゴの池では、コシボソヤンマが羽化していました。

愛媛県松山市だけみても、トンボは何十種もいますが、全てが同じ季節に羽化するわけじゃありません。

少しながらも時期をずらす事で、食確保等も均一に行い、共存しながら生き残るよう進化したようです。

そういった事もあり、コシボソヤンマは、6月以降に羽化する傾向があります。

我が家の池でも、コヤマトンボやオオヤマトンボは5月中旬には羽化開始。次がコオニヤンマとギンヤンマ。コシボソヤンマが大トリとなります。

 

コシボソヤンマが羽化していました。

AM4:00ですが、もう体も翅も伸びています。

体が固まり、翅が伸びきったら、翅を広げて、朝陽がくるのを待ちます。

朝陽を受けたのを合図に、飛び去っていきます。

 

コシボソの名由来通り、コシが細くなっています。

(正確に言えば腰ではなく「腹部第3節」となります。この部分が異様に細くくびれているから「コシボソ」です)

この理由は・・まだ詳しく調べておりません。

 

僅か一ケ月少々の命ですが、懸命に生きようとしています。

こういった生き物を姿を、子供たちには学んでもらいたいものです。

ちなみに・・我が家の11歳娘は、全く興味なしです。

 


AM5:00~ 翅が開きました。

もうすぐ飛び去ります。

 

あるデータによりますと、トンボは平均して一日、蚊だと150~200匹は捕食するのだとか。

人間にとって、とても助かる虫ですね。

それだけに大食らいのトンボの「腰細」は、何か利点あるのでしょうか?

食べた物が、あの細い部分を通って、最終的には排泄されるわけですし・・。

 

トンボには不思議な魅力があります。

飼育箱で飼う虫じゃなく、飛んでいるのを見て楽しむ虫。

それだけに、このようにヤゴから飼育すると、ゆっくり観察できて楽しいです。

50歳半ばにして、少年時代にタイムスリップした気分。