R6年5月5日(日・祝) 晴れ
入院中、院内感染により新型コロナウイルスをうつされ隔離された父親。
食事は摂らず運動はできず・・。
87歳にして廃人のようになり、一体どうなっていくのか懸念されましたが、自宅療養の凄さってとこでしょうか?
ある程度ながら在宅生活を営むレベルに回復しました。
これまでも入退院を繰り返してはきましたが、今回は「終わった」と思いました。
まさに奇跡の回復といったところです。
そんなこんなで3月4月はバタバタ騒動。
でも今回の件を通じ、親に対する考え方が変わったようにも感じます。
人生の最終年を迎え、いつ別れの日がくるのかわからない・・って、こんな感じなのでしょうか?
私も気が付けば60歳の大台が目前です。
っというわけで、今日は「子供の日」と「親孝行」の日として、天然ウナギ焼きを行う事となりました。
ゲストに嫁さんの両親+義弟一家5人を呼び、もしかすると実家で行う最後の大イベント。
酒の方もバッチシ。
焼き手は義父の役目。
私はザブとして横に着き、嫁さんと義理母、私の母は準備係。
義弟一家は用事を済ませた後、ウナギが焼けた頃にくる予定。
11歳娘は・・爺さんのお世話をしています。
ウナギを焼く時のコツ・・。
①炭火は強すぎない事。(火力が強いとウナギ自身の脂で、ジワジワ焼く事ができなくなります)
②必ず皮から焼く事。(皮が焼けてない状態でタレを塗ると、生臭いウナギ蒲焼になります)
③生焼けでタレは塗らない事。
④鉄串を使う事。(鉄の熱がウナギ肉の中にまで火を通します)
⑤放置しない事。(ウナギは水分があるうちは、直ぐに焼きあがらない為、火を当て過ぎる事があります。生焼けは困りますが、焼き過ぎると、せっかくの脂がなくなり、パサついたウナギになります)
⑥白焼きが大切。白焼き後にタレ。
他にも鉄串は身が熱いうちに抜くとか、色々ありますが、所詮は素人ですので・・臭みなくふっくら焼けたら上出来です。
義父は慣れたもので、さっさと焼こうとしますが・・ここからが私の出番。
続々置かれても、金網のスペースには限りがありますし、タレつけの回数もわからなくなるので、義父が置こうとする度に、何気ない言葉かけでセーブ調整。
ウナギが大きい分、たった3匹ながらたいへんでした。
でも味は最高。
民家の無い山奥の山奥の・・更に山奥に流れる小さな淵で巨大化した、最高級の天然ウナギ。
市場に出したら、一体いくらの値がつくのでしょう(笑)
80cm級の巨大な天然ウナギ。
まるまるしていて、皮膚状態も良し。
「大きいウナギは大味」だとか「脂っこくて不味い」とか言う方がいますが、それは産卵に適する為に銀化した「銀ウナギ」の話ではないでしょうか?銀ウナギは体の栄養が体力にまわる為、身質は不味くなります。
天然モノの巨大ウナギの脂はくどくどしさなく、ヘンな匂いもありません。
個人的には小さなウナギはさっと焼かなければ、脂がなくなり不味くなりますが、このサイズのウナギをジワジワと時間かけて焼けば、味わった事のない美味しい蒲焼となります。
3匹とも、捕れた場所も川も違います。
個人的には真ん中の「黄金色のウナギ(ブログ参照)」が一番かと・・。
身質良く、元気なウナギでしたので。
串打ちは嫁さんの仕事。
慣れとは恐ろしい・・。
めちゃくちゃ手速いです(汗)
一番上は、巨大ウナギです。
焼き係は義父さん。
慣れた手つきで焼いていきます。
俗に言う「皮ぎしの脂」です。
火が通るにしたがい、ジワジワ出てきました。
さっと塗っては義父にわたします。
時々、塗っている間に、続のウナギが置かれているので要注意。
「ウナギ焼きは、ウナギ自身で焼く」と言われています。
巨大ウナギも焼けました。
「白焼き」が上手くできなければ・・せっかくのウナギが台無しになります。
身が熱いうちに串を抜きます。
冷めると身が縮む為、抜き辛くなりますので。
くるくる回しながら抜きさります。
大きさにもよりますが、基本的には「3度塗り焼き」しています。
小さいウナギは焼き過ぎでパサパサにしないよう、2度塗り焼きにしています。
焼きあがったらワンカットして大きさ調整。
御飯は炊き立てが一番。
保温時間が長いと、水分を吸った米は柔らかくなってしまうので。