R6年3月24日(日) 雨

1988年(昭和63年)はバブル好景気の真っ最中。

繁華街は人で溢れ、深夜帯はタクシーをつかまえるのも一苦労。

1万札を振りながらタクシーをとめた・・なんて言う、今では信じがたい時代でした。

当時、私は大阪に住む大学生。

寮生活を送っていたのですが、静岡県からやってきた寮仲間が、今人気の漫画だと言って、「ちびまる子ちゃん」なる単行本を貸してくれました。

少女漫画?と思いつつ、何気なく目を通したら、その面白さに魅かれて夢中。

確か・・第5巻だったように思います。

翌日、1巻からそろえようと思い立ち、本屋を片っ端にあたるのですが、どこの本屋も売り切れ続出。

翌々日は、難波、鶴橋、日本橋、上本町・・とまわるのですが、これまた売り切れ店ばかり。

たった数冊そろえるのに、一週間くらいかかりました。

当時の「ちびまる子ちゃん」は、とてつもない超人気の漫画でした。

1990年1月7日、待望のアニメ放送開始。

人気の「サザエさん」の前に放送された事もあり、視聴率は20%を超えるメガヒット。

昭和50年をモチーフにした作風がうけ、新・国民的アニメとしてお茶の間に定着します。

更に「おどるポンポコリン」の大ヒットも重なり、1990年の年の瀬では、常にこの歌が流れていたように記憶しています。

あれから約35年が経過・・。

当時買い集めた単行本は、11歳娘の部屋にある本棚に並んでいます。

2024年3月4日未明、主人公・まる子の声優を務めてきたTARAKOさん死去。

このニュースが流れる前、鳥山明さん死去のニュースでもちきりだったので、ショックも倍増しました。

今後、「ちびまる子ちゃん」はどうなっていくのでしょうね。

大山のぶ代さんのドラえもん声優交代の時、絶対受け入れられないと思っていたのに、いつの間にか慣れてしまった例もあるので、新しい声優さんがTARAKOさんとは違う声で挑むのか、それともルパン三世のように声を真似るのか・・気になるところです。

第1巻。作風はかわっていきますが、この頃の作風が一番好きです。

(第1巻は1987年7月15日に発売)

1987年は昭和62年です。

 

「ちびまる子ちゃん」は昭和50年の思い出話です。

作話上、多少前後した出来事も出てきますが、それはそれで面白いです。

当時、どこにでもある風景が、懐かしさや「あるある」といった思い出心をくすぐります。

こういった版画や絵を描いていた記憶があります(笑)

 

鳥山明さんが「Drスランプ」で一世風靡した時、あのような画風の漫画はなかったので大絶賛されていました。

「ちびまる子ちゃん」も同じ。

さくらももこさんの持つイメージは、こういった画風からもわかります。

 

何巻だったか・・。

ネタが思いつかずにスランプとなった「さくらももこさん」は、鬱病のような状態となり、残酷な夢の世界を描いた作品を作りました。その世界では、大食らいの小杉君が惨殺されていたり・・。

時々、このような夢の世界をイメージした画風が見受けられます。

 

少女漫画のようで、少女漫画でもない・・ちびまる子ちゃんの面白さに、当時はハマっていました(笑)

時間がある時、ゆっくりと読み返したいと思います。

 

単行本「ちびまる子ちゃん」は14巻で終わりだと思っていました。

実はその後も発行は続いていたようで、最終的に18巻が完結みたいです(汗)

早速、古本屋に行ってみます。

=ホームページ最新情報より=

2018年12 月発売のコミックス17 巻で一度完結した、さくらももこさんの大ヒット漫画 『ちびまる子ちゃん』。4 年の歳月を経て 、続巻の 18 巻の発売が決まりました。
さくらさんがテレビアニメ用に書き下ろしていた脚本を、アシスタントとしてさくらプロダクションで長年さくらさんを支えた小萩ぼたんさんが作画 。「自分で書いた脚本を漫画で残したいと少しずつ描き始めていたさくらの遺志を引き継ぎ、新たな形で皆様にお届けしたい 」というさくらプロダクションと、「さくら氏が遺した作品を漫画にしたい」という集英社りぼん編集部の強い思いで誕生しました。
18巻に収録されるのは、「天女のはごろも伝説の巻」「ハロウィンパーティーをやろうの巻」など、完全新作7編。
さくらさんのセンスを踏襲した、小萩さんによるうっとりするほどカラフルでかわいい扉絵にも注目です。