R6年2月11日(日) 晴れ

昭和世代には夢の国・・と思える程、世の中は進歩しているのに、今世間ではレコードやカセットを聴く人が増えているのだとか。世の中にCDが出始めた1985年(昭和60年)頃、私は高校生でした。

中学時代から新聞配達のアルバイトをしており、貯めた低予算で購入したのが、Technics関連のミニコンポ。

アンプ、チューナー、デッキ、イコライザー、レコードプレーヤーが主体で、まだCDデッキはついておらず、大学進学に合わせて追加で購入した記憶があります。

そんな時代ですので、けっこうレコードは収集しました。

一番好きだった曲は、アイリーン・キャラの歌う「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」です。

マイケル・ジャクソンのスリラーとかも好きでしたが、とにかくこの曲にはハマりまくり。

今考えると、よく飽きなかったものだと思います。

フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリングは映画「フラッシュダンス」の主題歌。

流行ったのは1983年(昭和58年)なんですね。

堀ちえみさんの代表作「スチュワーデス物語」にも使われて、これまた大ヒット。

麻倉未稀さんの歌う「What a feeling 〜フラッシュダンス」は綺麗な声量が好きでした。

エンディングで、風間杜夫さん演じる「教官」と訓練生が歩く後ろを、ジャンボ機がゆっくりと動いているシーン・・どことなく泣けてくる名場面だと記憶しています。

風間杜夫さんの「パーサー姿」に憧れ、真剣に「パーサーになりたい!」って思いましたから(苦笑)

まだネットもない時代ですから、どうしたらパーサーになれるのかわからず、成田航空大学校のパンフを取り寄せ、「高校卒業したら、航空業界に入る為、航空学校に進学するぞ!」って決めていたら、親や高校の先生に反対され、あえなく諦め・・。

当時は4年生大学に進学することが、安定した収入を得る事が約束された時代だったからです。

専門学校の場合、その道に行かなかったら意味がなくなると考える大人が多く、「どうしても航空学校に入りたいのなら、4年生大学を卒業してからにしなさい」と言われ、まあ世の中そんなものなのかな?っと・・。

なんたって伝説の「バブル経済の真っ只中」ですから。

そんな思いも、大学卒業後、すぐにバブルは崩壊。今に至る「忘れられた30年」となり、私の航空学校の夢は、あっけなく終わりました。

今日は久しぶりにレコードプレーヤーを動かし、アイリーン・キャラの歌う「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」を聴きました。

やっぱり最高です!昭和の終わり頃の、青春時代が蘇りました。

 

当時買ったシングルレコードです。700円でした。

私もレコードの針から小さく「パチパチ」と出る音を、どことなくレトロ感をもって楽しむ方なので、すたれ行く文化が思わぬ形で復活してくれるのは嬉しい限りです。

 

一体、このレコード、何回聴いたのか・・?

でもまだ現役です。CDも買っており、レコードで聴いたのは35年ぶりのように思います。

ちなみに・・この曲で世界的に有名となったアイリーン・キャラですが、レコード会社と揉めて、その後は忘れ去られた存在になったのは気の毒でした。

普通で考えれば、一獲千金の大金持ちになったと思いますが、殆ど支払われなかったそうです。(その後、裁判で勝利していますので、幾らかは支払われたと思いますが・・)

2022年11月25日、フロリダの自宅で亡くなっていたそうです。(63歳没)

そういえば映画「フラッシュダンス」も、曲が大ヒットした程、作品は評価を得られず・・でした。