R5年12月23日(土) 雪

愛媛県南予地方は昨夜から雪が降り始め、実家のある西予市は積雪20cmとの事。

なんとか帰省する事はできましたが、雪に慣れていない愛媛県民は少々の雪でも苦労します。

年老いた両親では外出もできないので、途中、地元のスーパーで買い物。

そこで発見したのが「太刀魚の丸寿司」です。

丸寿司は「おからを使った寿司」で、別名「イズミヤ」とも言われます。

江戸初期、伊達・宇和島藩は飢饉で食料が枯渇。

おからを用いて作った寿司が大評判となり、今でも続く郷土の名物となりました。

私の家でもよく食卓にあがりましたが、子供の私には合わず、ずっと食べないまま。

ところが近年となって友人の勧めで食したところ、甘酸っぱくて実に美味しく、今ではよく食べるようになりました。

50歳半ばとなり、食の好みが変わったのかもしれません(笑)

使う魚は「ヒカリモノ」や「青物」であり、南予地方では「アジ」「サゴシ(サワラの幼魚)」「太刀魚」「イワシ」「カマス」「ヤズ(ブリの若魚)」が一般的。

その他、「イボダイ」も使われます。イボダイは深めの場所に生息。南予地方では「アマギ」と言われています。

私は「サゴシ」と「太刀魚」がお気に入り。

よく酢でしめると歯ごたえ良く、酒のつまみによく合います。

年々体力・気力が衰えていく気がします。

丸寿司って栄養価も高く、超健康的な食べ物。

松山市でも「松山生協マーケット」に行けば売っているので、時々は食するのもいいですね(笑)

 

11歳娘にも「郷土の味」だと言って試食させましたが・・苦手の様子。

当時の私(昭和40年代末)にそっくりです(苦笑)

娘が50歳頃になったら、丸寿司の旨さがわかると思います。

まあ、私はあの世に行ってますけど・・。

「遥か昔、パパがそんなこと言ってたな・・」って思い出すかもしれませんね。