R5年9月24日(日) 晴れ

例年だと8月末には秋らしさを感じるようになりますが、今年はかつて経験をした記憶がない程の猛暑が続き、山奥での過酷なモクズガニ漁を開始する気にならず、気が付けば9月も下旬となっていました。

本日の愛媛県松山市は最高気温が32℃。とても9月下旬とは思えない暑さですが、朝夕は涼しくなり、やっとカニ漁開始となりました。

実にひと月遅れとなりましたが、私以外の方は早々に開始されており、既に終了された方もおられるもよう。

モクズガニは今の時期、産卵の為に河口に下り、産卵終了後は3年間という短い一生を終えて命尽きていきます。

その死骸から「藻屑」との名がつき、モクズガニになったというのが通説です。

早朝6:00、昨日に仕掛けておいたカニ籠を回収する為、山奥の山奥に行きました。

重たい道具を背負い、険しい石場や危険な草むらを20分近く歩くポイントだけに、大抵の方は近寄りません。

私もできれば近場のポイントで漁をしたいのですが、毎年通っているポイントだけに、一年のうち、今しかできない貴重な時期(時間)を無駄にしたくなく、休日を利用しての仕掛けだけに、否応なくとも期待してしまいます(苦笑)

結果は・・まずまずといったところです。

渇水の影響もあってか、数は捕れても大きさが今一つのようにも思えましたが、元々身は少なく、味噌を食べるカニとも言われるだけに、小さな個体はリリースしながら選別していきました。

結局のところ、捕まえた約50匹のうち、キープしたのは約30匹少々。

明日は場所をかえて再チャレンジしたいと思います。

捕ったカニは嫁さんの実家に届けます。

(嫁の実家先の集落では、伝統食の芋炊きの際、モクズガニを使ってコクある汁を作る食文化が残っており、カニは毎年大好評です)

 

例年だと、もっと勢いよく水が流れますが、渇水の続く愛媛県松山市だけに、こんな感じでチョロチョロです。

 

川の中に沈めた籠の中には、沢山のモクズガニが入っている様子が伺えます。

 

山奥の冷水育ち。めちゃくちゃ元気です。

 

ひと際大きなカニが入っていました。

今年捕った中でも5本のうちに入りそうです。

このハサミの大きなカニはオス。

晩秋には姿を消しますので、希少価値はあるように思います。

 

別の場所の籠にも、大量に入ったカニの姿が確認できます。

 

バケツに移しましたが・・意外に少なかったです。

小さなカニはリリースします。

モクズガニは3~4年かけて成長しますので、小さなカニをキープする事は、来年の漁に悪影響を出すかも?しれません。

以前、カニを捕っている人がいたので、バケツの中を見回すと、これからという小さなカニまでキープされていました。

生きたまま茹でると、濃い黄色のカニ・スープが捕れるので「小さなカニは出汁取りに使う」との事でしたが・・。

 

小さなカニはリリース。

今日一日では、これくらい・・。