R5年5月2日(火) 晴れ
今日も出勤の為、早朝のガサガサ(魚すくい)は1時間半がリミットです。
平日ではありますが、休暇をとってロングなゴールデンウイークを楽しむ方が多いのか、道はウソのようにガラガラ。
これなら普段よりはゆっくりとガサガサができそうです。
今日はシマドジョウを狙ってみました。
綺麗な清流に棲むドジョウだけに、マドジョウのように田んぼの溝では捕れません。
飼育方法を調べる為、ネットで色々と検索した限り、西日本では珍しい魚ではなく、比較的身近で捕れると書いてありましたが本当でしょうか??
以前、渇水した重信川の水溜まりで見かけましたが、それ以外では見かけるといったら、伊予市双海町を流れる上灘川くらいのもの。それも上流の決まった場所でしか捕れないので、個人的には珍しいドジョウだと思っていますけど。
体長は5~8cmくらいと小さく、低水温に流れのある「ろ過装置」が必要だったりと手間がかかりますが、見た目の綺麗さは、地味な日本の淡水魚の中でもピカイチだと思います。
何故、今日に限ってシマドジョウ捕りなのかと言いますと、ただ単に、知人の方に頼まれただけ。
昔ながらの居酒屋を経営され、趣味が金魚やメダカの飼育。
水槽が余っているので、シマドジョウを飼育したいとの事です。
早朝5時半、周囲が見えるようになったら川の中に入ります。
狙いはシマドジョウですが、当然ながら飼育ウナギの餌も捕っていきます。
このあたりはマムシが多く、私も何度か目撃しており、水辺の草むらや昔ながらの石垣あたりは要注意。
足元以上に周囲を気にしながら、草むらをかき分け、何とかシマドジョウの生息ポイントに到着しました。
捕り方は簡単で、流れ込みの側面あたりの流れが緩やかになる場所を選び、三角手網を底につけ、底石を蹴り上げるだけ。
カジカやハヤの幼魚に交じって、シマドジョウが網に飛び込んできます。
早朝5時30分、周囲が明るくなってきたので漁を開始します。
このあたりはマムシが多い事で有名。
草むらは湿地帯になっており危険。
それ以上に、左手の側面は昔ながらの石垣の為、マムシの棲みかになっています。
私も何度か遭遇しました。
私の目的の一つが、このミヤマカワトンボのヤゴを捕る事です。
このヤゴは万能な餌で、コシボソヤンマやスッポンが好んで食べます。
ヤンマのヤゴ飼育に欠かせない餌です。
小さなドンコをゲット!っと喜んだ後、よく見たら・・よく太ったカジカのようです。
ハヤは昼行性のようで、早朝はまだ眠りから覚めないもよう。
理想的なウナギの餌が捕れました。
目的地に着きました。
流れ込みの近くで、やや流れが弱まる場所を選びます。
シマドジョウは小石の隙間にいる事が多いので、あまり激しく小石を蹴り上げないようにします。
小さいですが捕れました。
側面の模様がとても綺麗です。
普段いるマドジョウくらいしか馴染みがない為、他にもイシドジョウとかホトケドジョウとか・・ドジョウも多種類いるそうです。正直私はドジョウに詳しくないので・・よくわかっておりません。
更に上流を目指します。
小さなドジョウだけに、この大きさでも良型かもしれません。
決まって、同じような場所で捕れます。
群れているのか?その場所が生息に適しているのか?
詳しい事はわかりません。
小さな個体はリリースします。
捕りつくさないよう心掛けています。
同時に、飼育ウナギの餌も捕っていきます。
今日もまずまず捕れました。
でもウナギ30匹分の餌が必要ですから・・これで2回分もありません。
田舎の田舎の更に田舎に流れる、綺麗な上流部にのみ生息する貴重なドジョウ。
河川工事でもしたら、即絶滅する運命です。
いつまでもこの自然が続く事を願います。