R5年3月15日(水) 晴れ

 

昨日、その前と真冬のような寒さが戻った愛媛県松山市ですが、今日は最高気温18℃にまで上昇。

暖房のきいた部屋に入ると、ジャンバーを着ていては汗が出てきます。

やっと春めいてきたのか、気象庁によれば松山市の桜開花は18日(土)頃なのだとか。

昨年は新型コロナの蔓延と業務多忙が重なり、ゆっくり桜を見る機会がなかったので、今年は桜の名所である「伊予松山城」にのぼって、桜を楽しみたいと思っています。

 

話は仕事を終えての帰宅時、自宅近くにある松山生協というスーパーに立ち寄った時の事ですが、愛媛県南予名物の「丸寿司」を発見。久しぶりに食する事にしました。

丸寿司は別名 ”いずみや” とも言い、どちらかというと、こちらの名の方が世間一般かもしれません。

おからを甘酢で練り合わせ、お寿司の握りと同じように「俵型」に握り、ネタには酢でしめた「光り物(青魚)」を使います。

江戸時代、宇和島藩の財政は厳しく、満足に米を食べる事ができない農民たちは、米のかわりに「おから」を使い、おから寿司を作って食べたのが「丸寿司」の生まれたきっかけ。

これが実に美味しくて、宇和島藩に限らず、周囲の藩にも広がり、南予地方の名物となりました。

私が小学生だった昭和50年初期頃は、商店街が賑わっていて、魚屋さんも多数ありました。

この魚屋さんには、必ず限定品の「丸寿司」が置いてあり、早い者勝ちで即売り切れの人気商品。

亡き祖母(明治生まれ)の大好物であり、毎日のように買ってくるので、我が家の食卓には「丸寿司」がよくあがりました。

ただ・・小学生の私の口には合わず、殆ど食べた記憶がありません。

愛媛県南予の山間にある小さな町ですので、当時、握り寿司なんて食べた事はなく、当時人気のアニメ「ど根性カエル」の梅さんが握る寿司を見ては、これが寿司?なんて思っていたくらいですので、酢でしめたとはいえ、生魚をおからと一緒に食べるなんて、一種の罰ゲームを受ける気分だったのかもしれません。

そんな私も50半ばとなると味覚がかわったのか、「丸寿司」を好んで食べるようになりました。

 

松山市内において、常に「丸寿司」を取り扱っているのは、松山生協くらいのもの。

時々立ち寄っては購入していますが、同じ愛媛県西予市出身の嫁は苦手みたいで食べません。

当然ながら10歳娘も食べないので、私一人が酒のつまみとして楽しんでいます(苦笑)

 

「丸寿司」では皮付きの「光り物(青魚)」を使います。

アジ、イワシ、カマス、サゴシ(サワラの若魚)、アマギ(イボダイ)あたりが主なネタ。

私の好きなネタはサゴシ(サワラの若魚)です。

ちなみに・・今回のネタはアジでした。