R4年12月10日(土) 晴れ

 

平成元年頃だったと思います。

まだ私も20歳。大阪の某大学法学部2回生でした。

世の中はバブル経済真っただ中で、はち切れんばかりに賑わっていました。

当時、お好み焼き屋さん(夜は居酒屋)でバイトしていましたが、時給は2千円ですから懐具合も良いです。

18:00~23:00の5時間で1万円の収入。

週5回入ったとして、約20万ですから。これに親からの仕送りがきますので、大学生でありながら、月の小遣いは25~30万円にも達します。今の時代しか知らない方には信じられない事ばかりだと思いますが、これが都会におけるバブル時代でした。

週末はほぼ合コンですので、否応なくとも酒も覚えます。

そんな中、驚く程に旨い日本酒だと感じたのが、「出羽桜酒造 吟醸酒」でした。

それまでの日本酒は、飲むと口の中がベタついた感じがするし、くどくどしい味に悪酔いが定番で、正直パスしていたのですが、この日本酒に出会って以降、本物の日本酒を求めては、名のある銘柄をコレクション。

かなりの大金をつぎこみましたが、50歳も半ばになる今でも、出羽桜酒造 吟醸酒が一番美味しいと感じています。

先日、帰宅時にふらっと立ち寄ったスーパーで偶然にも発見。

3本あったので、即まとめ買いさせて頂きました(喜)

今でも一回の酒盛りで、少なくとも半升は飲む自信がありますが、もったいないので一升瓶を4回に分けて飲む事にします。

バブル経済が弾けて以降、我が家も貧乏のどん底に落ちましたので、晩酌もせこくなってしまいました・・。

「失われた30年」と言いますが、今でもあの派手やかで賑わったバブル時代を思い出します。

せめて出羽桜酒造 吟醸酒くらいは、チビチビながらも楽しみたいものです(苦笑)

 

瓶もロゴも当時のままです。伝統とはそういったとこが大切だと思います。

 

この日本酒の素晴らしい点は、実に味がフルーティで悪酔いもしません。(個人差があります)

いくらでも飲めてしまいます。冷たく冷やして飲む美味しさ。今後も楽しみたいと思います。