R4年11月16日(水) 晴れ

仕事から帰宅後、庭でほったらかしにしていた「カニ籠」を片付けます。

とはいえ、このカニ籠は、何ケ所か縫繕しなければならないボロボロ状態。

渋々取り掛かったところ、なんやら黒いものが絡まっています。

これ、ハリガネムシのミイラです。
ハリガネムシと言えば、カマキリの腹から出てくる「黒くて細長い寄生虫」ですが、実は恐ろしい生命体でして、寄生宿から栄養を吸い取っては成長し、最後は脳まで奪い取り、寄生宿であるカマキリを川辺に誘導。そこから川に飛び込ませ、元々いた川の中で卵を産みます。

孵化すると幼虫は、第一寄生先の水中昆虫や小魚に食べられながら体内に侵入。この小魚や水中昆虫が、鳥に食べられたら最高。

鳥の糞に交じって地上に出て、葉っぱ類に寄生。知らずに虫が食べ、その虫をカマキリが食べ・・ついに、最終目的寄生宿に到達します。後は、カマキリの腹の中で、十分な栄養分を吸いながら成長。前述したとおり、脳も占領して、自ら川に行き飛び込ませるわけです。

ハリガネムシは、その他、大きなバッタや昆虫類、小動物にも寄生すると言われていますので、カマキリだけが標的にされるのではないようです。人間の体内温度とハリガネムシの関係は最悪なようで、基本的に人間には寄生しないそうですが、いかがなものでしょうか・・・。

 

カニ網に巻き付き、ついには乾燥してカラカラに。

川の中に、こういった網をつけると、よく巻き付きます。

けっこう川の中では見かけます。身体を伸びきりながらも泳ぐ姿・・めちゃキモの生き物です。