R4年8月27日(土) 晴れ
早朝、ウナギ漁を行ったあと、飼育ウナギの餌を捕る為、浅瀬の水草をガサガサ。
すると・・夏も終わろうかというこの季節に、2cm程度のヤゴが入りました。
帰宅後に調べてみる限り、「ウスバキトンボ」のヤゴではないかと思います。
お盆から秋の中頃まで見かけるトンボで、俗称の「アカトンボ」の一種として身近なトンボです。
メス成虫の蔵卵数は約29,000個と言われ、十分に摂食しているメス成虫が一日に生産できる成熟卵は約840個。
圧倒的な産卵数を誇ります。
また孵化から一ケ月少々で羽化に至るとも言われており、このヤゴも羽化直前なのかもしれません。
っと言いますのも、日本固有のトンボの場合、産卵からヤゴ→成虫になるには数年かかる個体も多く、冬越しする事になります。
しかしウスバキトンボ自体は東南アジアから飛行してくるトンボと言われ、日本の冬の寒さには耐えられず死滅してしまいます。
当然ながら、ヤゴも冬越えをする事ができずに死滅・・。
っとなると、このヤゴが仮に羽化しないままだと、どっちみち死滅する運命しか選択の余地がありません。
ヤゴは、我が家の庭裏にある「ヤゴの池(大型タライ)」に放流しました。
今後、どのような結果となるのか?
毎日、早朝に覗いてみたいと思います。
ウスバキトンボは寒さに弱く、幼虫は水温4℃で死滅するそうですが、別の説では水温ではなく、真冬は川に餌がいなくなる為だとの事。晩秋でも小さなハヤの子はいますので、これらを餌にすれば生きのびる個体がでるかもしれません。
誰が、どのようにして調べたのかわかりませんが、メス成虫で1日に約14mg(体重の約14%、小昆虫に換算し約185匹分)を捕食するのだとか。小昆虫とは「蚊」や「蝿」といった害虫です。トンボがいなくなったら・・人間界はたいへんな事になります。
トンボがあまりにも身近な存在な為、気がつかない事実。1日で185匹もの蚊なんて、誰も退治できません。