実家のある愛媛県西予市に帰省した折、倉庫の中で発見したのが、昭和のゲームを題材に大人気を博した「ゲームセンターあらし」の単行本です。
月刊コロコロコミックに連載が始まった1979年(昭和54年)当時、私は小学生4年生でした。
全17巻のうち、実家にあったのは11巻まで。理由は単純で、中学に進学する頃にはコロコロコミックを離れ、週刊少年マガジンや週刊少年ジャンプに流れていた為。
個人的には週刊少年マガジン派であり、次に読んだのが週刊少年サンデー。一番人気があったジャンプは、どこか作風が合わず、友人宅で遊んだ時に走り読みした程度でした。月刊ジャンプと月刊マガジンは近所のお兄さん?が読み終わった本を、月遅れで譲ってくれたので愛読していました(笑)
ゲームセンターあらしが連載開始となった1979年(昭和54年)は、空前のインベーダーゲーム・ブーム。
当時人気だった学園ドラマ「熱中時代」によると、小学教員の初任給が10万円少々。
1ゲーム=1コイン=100円 は子供の遊ぶ金額としては高額。
更に対戦型テーブルゲームがメインだった事もあり、喫茶店に多く置かれたインベーダーゲームをしたさに、小学生がタムロする姿が社会問題に発展。喫茶店はおろか、ゲームセンターへの出入りも禁止する学校が続出しました。
主人公の「あらし」は勉強・スポーツ・オール1という劣等生ながら、TVゲーム勝負となるとスポーツ万能でボス的な小学生となるという設定。高速にレバーを動かす事で残像を残し、インベーダーのミサイル攻撃を阻止するとう秘技「炎のコマ」をはじめ、ゲームリズムを整える時に使う「月面宙返り(ムーンサルト)、手をこすり静電気を生み、ゲーム機の電子回路に干渉して異常動作を発生させて有利に導く「エレクトリック・サンダー」、精神統一のポーズ「水魚のポーズ」・・続々と秘技が登場。
今やゲームはスマホ感覚。当時の面影はありませんが、この漫画失くしては、今のゲーム隆盛はこなかった??と言ってもいいような・・・??
社会的に批判を浴びた「ゲームセンターあらし」でしたが、根強い人気を誇ります。
私も汽車に乗っては隣町の八幡浜市に行き、「いずみ(後にショッパーズとかわり現在は廃墟)」というデパートや商店街の中にあったゲームセンターによく行きました。