R3年12月25日(土) 晴れ

例年は季節感を出すために、10個程度の干し柿を作りますが、近年、歳をとるに従い味覚が変わってきたのか??昔はあまり食さなかった物に興味を魅かれる事があります。

愛媛県南予地方に伝わる 「丸寿司」 という ” おから寿司 ” はその一つ。

財政難だった伊達・宇和島藩で作られていた、貧乏な農家食のイメージがありますが、甘酢に漬け込んだ光モノと呼ばれる魚を巻くことで、触感もよくなり大人気に。今では貴重な郷土食となっています。

 

おからに巻き付ける魚は、季節や土地柄によっても変わりますが、本場=宇和島の場合は 「アマギ」 と呼ばれる魚が一番人気。

その他、「小アジ」「マイワシ」「タチウオ」「サゴシ(サワラの若魚)」等々。

時には「カマス」あたりも使われます。

 

そんな中、松山市の某スーパーで売っていたのが 「サヨリ」 でした。

実は瀬戸内海にある松山市海岸は、秋頃から大型のサヨリがわき、専門に狙っている人もいるそうです。

ところが宇和海側の宇和島海岸では、サヨリはあまり見かけない魚。

当然、こういった食材にも利用される事はありません。

 

地域によってネタがかわるあたり、おからで作る寿司も、やっぱり握り寿司なんですね(笑)

 

サヨリの 「丸寿司」 は、南予地方ではあまり見かけません。

サヨリは松山市~興居島、中島町あたりが良く釣れます。