R3年10月30日(土) 晴れ

9歳娘 ” お咲希さん ” が、10月29日(金)、芋ほり授業後にもらってきたサツマイモを蒸かしました。

都会の学校では考えられないかもしれませんが、地方の田舎学校では、余った農地を無償で借り、大規模なサツマイモ畑を運営。

時期がくると、学校の授業(理科)も兼ねた芋ほり大会が行われます。

地方によってこういった授業内容・作る作物は違うそうで、田んぼの多い田舎でしたら、田植え(どろんこ授業)や稲刈りを授業に取り入れるみたいですし、漁村の小学校でしたら、漁師や地元民の協力を得て、「底引き網漁(浜辺に集合した皆が、前日に仕掛けていた定置網を綱引きみたいに引きあげます)」を行ったりするそうです。

 

” 失われた30年 ” と言われる平成期において、戦後教育最大の失敗と言われるのが 「ゆとり教育」 の推進と言われています。

「理想論と現実論」 の長所・短所を把握できていないまま学業改革を見切り発進させた結果、世界が技術躍進大幅増の平成初期において、” 家庭で過ごす時間をとり、家族コミュニケーションと教育を充実させ・・ ” は、子供の学力低下を加速する矛盾となりました。

また休みが増え、学校授業が減った分、お金にゆとりがある家庭は塾・習い事をさせ、低所得層の子は自分で学習するしか選択肢がなく、所得に応じた子供の学力格差が社会問題になりました。

今は失敗によって学習方針が大幅に転換。 逆に 「詰め込みし過ぎ教育」 となっていて、これまた心配の種ではあります。

小学中学年からは、英語やパソコン、体育にはダンス・・その他多数 その上、放課後は塾・習い事。 子供によっては課外部活ですから。

教職員ですら、「やることが多すぎ。自分の時間もとれないし、教えきれない」 と愚痴る有様。 

こんな事で、本当に大丈夫なんでしょうか??

 

まあ、そんな中にも、地域特性を取り入れた授業がある事は、内心ほっとします。

こういった地域も巻き込んでの体験学習・・ 学級活動の時間を利用して、もっと増えてほしいと思っています。

 

お咲希さんが持ち帰ったサツマイモです。

かなり大きな芋の為、輪切りにしました。

真ん中の芋は、以前、御近所に頂いたものであり、今回の芋ほりには関係ありません。

焼き芋の糖度を最高にあげるには、糊化が決めてらしく、新しい芋は水分が邪魔をする分、糊化が上手くできないそうです。

また芋の糊化は2段階にわかれるそうで、熱したら冷まし、また熱するといった方法がよいのだとか。

糊化には時間がかかる事から、熱を加え続けるのは理に叶っているらしく、蒸し焼きするよりも、石焼き芋の方が甘みが増すのも、こういった理由があるみたいです。

画像の芋は 「ただの蒸かし芋」 ですね。

アルミホイルで巻いて、ストーブの上で長時間トロトロ焼くと、糖が変化し、密が溢れた芋になります。