R3年9月20日(月・祝) 晴れ
遅れながら、今年初となるモクズガニ漁を行いました。
大きな活かしバケツが即満杯となる大漁です。
今年は雨が多く、どうなるかと心配していましたが、全体的に大きな個体が多く豊漁・・・。
捕ったモクズガニは蜜柑キャリーで作った活かし箱に移し、カボチャのスライスを与えて太らせていきます。
カニの体内には多数のバクテリアが生存し、体内に取り入れた餌を分解してくれますが、意外にも餌の大半は藻や水草なんですね。
簡単に言えばベジタリアンなわけです。あの動きでは、素早く泳ぎ回るハヤたちを捕らえる事は不可能。
しかし魚肉は大好物。たまに死肉や弱った小魚を捕らえると、熾烈な奪い合いをしながら一部の骨を残して食べきってしまいます。
それだけに捕り立てのカニを食べるのは要注意。
体内に食べ残しがあるまま・・ となりますので衛生的にも、あまりお勧めできません。
カボチャのスライスを与える事は、単に太らせたり身質を高めるだけではなく、体内の掃除を行う要素を含みます。
カニは消化が早く、一日もあれば食べたものをあらかた放出しますので、食する前日からは餌はストップ。
体内に残渣物が残らないようにする事が、美味しいカニを食する方法です。
モクズガニは本来ベジタリアンですので、甘くて美味しいカボチャやサツマイモを好んで食べます。
根野菜なら何でも食べますが、特にカボチャは大好物。面白い事に、カボチャの皮は食べません。
人間がスイカを食べたような感じで、皮だけ残します(笑)
ニンジンやリンゴを与えた事がありましたが、けっこう食べ残していました。
苦みがあるものや、水分量を多く含む食べ物は苦手なようです。
カボチャは薄くスライスします。
これは食べやすいだけではなく、カニがハサミで掴みやすいからです。
また小さくする事で、多数のカニに餌が行き届くようにする目的もあります。
大きく切ると、食べ辛いのか、食べ残しをする事もあります。
スライスしたカボチャを入れてから、籠のカニを移します。
カニは驚く程の早さで、蜜柑キャリーをのぼり脱走しようとしますので、カニを入れた後にカボチャを入れようとすると、
せっかく捕ったカニを逃がしてしまう事につながります。
カニよりも先にカボチャを入れる事が大切です。
蜜柑箱は隙間を特殊テープで防ぎ、上蓋にべニアを置き、クリップ止めしてから、キャリーの半分に水がくる場所を探してつけます。
増水すると流されますので、べニアの上には石を置く他、100円ショップで購入した園芸ロープを立ち木等に結んでおきます。
私が捕る場所は、地元の方たちも多数仕掛けを入れますので、逆に安全でもありますが、中にはキャリーごと盗まれたって方もおられました。人を疑いたくはないですが、浸ける場所は選んだ方が無難ですね。