みえはる子の話。


私の家に泊まりに来ると、彼女はカルチャーショックを受けるらしい。

だが、私にしてみればみえはる子のものの知らなさにカルチャーショックを受けるのだ。

何で受けたか、覚えているものを挙げてみる。



①シチューをご飯にかけて食べる文化がなかったらしい。

まあ、これは家庭それぞれだと思う。私の家はカレーと同じようにご飯にかけて食べるのが常。

ただ、毒母のカレーとシチューは信じられないくらいにドロッドロな出来なので、ご飯にかけなきゃよろしくない感じ。

今は私はスープとして食べられるように薄めに作る時もあるが、旦那はかけたがる。面倒なだけだろうが。


うちに泊まりに来て、朝に毒母が作っておいてくれたシチューを出したら、すごく驚かれた。

それだけ。



②チャーハンに青のりがかかっているのが信じられなかったらしい。

これは、家に泊まりに来た時だったか食事時間が入りそうな状態で家に来た時だったか定かではない。

とりあえず、軽く作って出すという点で、私はチャーハンを選んだ。

何チャーハンだったかは忘れたが、仕上げに青のりをかけるやつだった。和風とかソース味風だったのかな。覚えてないけど。


それを見て、見たことがないとか初めて見たとかさんざん言ってた。

だったら喰うなよ、と密かに心の中で毒づいたのは覚えている。

彼氏のために手料理をふるまったのに文句言われた怒りと似た心境かもな。




③サラダうどんを家庭で食べる術を知らなかったらしい。

ファミレスには、サラダうどんと言うものがある。ファミレスのメニューを参考にして自分のレパートリーに入れていくというのは、料理をする人間であれば珍しいことではないと思う。

私も例外ではなく、サラダうどんを家で食べたいと思い、似たようなものを作ったりしていた。

レタス、ツナ、揚げ玉、めんつゆ、マヨネーズ…とか入れるよな。他にもあるかもしれないが、最低限のものだと思う。


みえはる子が泊まりに来た時、その時は毒母には何も作り置きしなくていいと言っていたので、私が簡単に作ったのだ。たまには毒母に頼らず、自分で用意しようと思ってうどんとかを予め用意していた。夏だったし、冷たいうどん食べたかったしね。


そして、サラダうどんを出し、食べたのだが。

その後で、初めて食べたとか見たことないシロモノだねとか言われる。

ファミレスでメニューとしてあるよね?見たことあるよね?と聞けば、ファミレスにあるものが家にあるという発想がなかったと答える。だから、信じられないと。


…そんな言い方するなら喰うなよ。飯出さない方がいいのかな…と怒りと呆れの感情に支配されたのは言うまでもない。




④グレープフルーツの食べ方を知らなかったらしい。

一般的に、給食で出るような食べ方もあると思うが、こういう食べ方が一般的に家庭でされる。



スプーンでほじって食べる…と書けば下品だが、それが一般的だろう。

たしか、グレープフルーツを出した時は、①のシチューを出したときと同じだ。

シチューとグレープフルーツを出したんだな。あの時。

そしたら、みえはる子はグレープフルーツに手を出そうとしない。シチューで腹が膨れたせいもあるらしいが、食べようとしなかった。こっちにしてみれば失礼だよね。


ごめん、お腹一杯だから。そう言われて仕方なく片付けた。

するとその後、彼女の口から事実が出る。


「実は、食べ方が分からなかったから食べなかったんだよね」

と。


はじめから言えよ!!!!!

ってか、今までどうやってグレープフルーツを食べてきたんだ!?

(各家庭の食べ方やルールがあると思うので、あまり強く言えないが。当然口には出していない)

ってか、分からないなら聞けよ!!!!

ここは家なんだからさ、外なら何も言えないのは仕方ないけどさ。




知らないのは、別にいい。

でも、問題は知らないから故のコメントである。

初めて見た、見たことない。別にいいのだが、そのモノによっては「こいつ今までどうやって生きてきたんだ…?」と思われ引かれると思う。


調理されたフォアグラを見て、初めて見たってのは仕方がないと思うんだよ。私もフォアグラ喰ったことないし。

でもなあ…グレープフルーツとかはまずいよな。


私には無関係だが、もしみえはる子が婚活をするのであればそういうことにも気をつけなきゃいけないんだろうな。

私が男だったら、高級料理以外の無知はちょっとな…。




ま、私が勝手に気にしたことだ。

ただ単に、私がみえはる子をあまり好いていないということだね!

梅雨入りしたので、それに関することを思い出したので書く。

中3の頃の話。ここ とかここ とかここ の記事を見れば、当時の背景が分かる。




私は、中3の時に現実家の土地に越してきた。

それまで私にとってのその土地とは、盆暮れ正月とかにしか行かない、縁無い場所。しかも地方の中の地方(ド田舎)なので、何の思い入れもない。コンビニもなかったし、幼少のころの楽しみと言えば犬猫と戯れることだったが、あいにくその周辺に犬猫を飼っている場所もなかった。何にもないのだ。


で、そこの中学校で私はなじめなかった。可愛い外見でも愛嬌たっぷりの性格でもない。身長の高い、顔色の悪い無愛想な人間だったため、当然ながら友人などできない。

しかもその中学校の地方レベルの中では、私の成績はその狭い学校内ではトップに位置するらしく、ド田舎は個人情報保護とかプライバシーという言葉は存在しないため、成績が筒抜けであった。あの転校生、トップのくせに喜んでないムカつくーって感じの扱いを受けていたのだ。ま、しょーがない。




あの年は、冷夏と言われていた上に雨が降らない年だった。

冷夏の割に、蒸し暑いのよ。

中学校へは自転車で20分以上、徒歩だと1時間近くかかるんじゃないかな。そのくらいの距離だった。

中3の足だ、かなり曖昧ですまない。

そういう気候のお陰で、朝徒歩で学校に行くということはなかった。雨そのものが降らないしね。


ところが、ちょうど今のような梅雨っぽい天気に、1回か2回なったことがある。もっとあったかもしれないが。


私は当時、友達がいなくて一人行動をしていたのだが、私の隣に住む偽善者のクラスメイトが先生に「私が雨女さんの面倒を見ます!」みたいに進言し、クラスまで一緒にさせ、私の面倒を引き受けた。

が、そいつは先生には媚びるが他のクラスメイトからは評判が悪く(先生にチクる…という典型的な理由)、アホな私から見てもその様子は把握できるくらいの嫌われっぷりだった。そんな奴に面倒みられるくらいなら一人でいた方が気楽だ、と思っていたのだがあっちもプライドが高く、そういうわけにもいかないらしい。

その上、プライドが高いのが不幸の始まりで、そいつよりも成績が良かった私。そいつの嫉妬を受けまくった。ま、基本無視とか話しかけてもすっげーそっけなくされるとかだけどな。面倒だね。

だから私も話しかけなかったんだがな。それじゃそいつと一緒にいる意味ないよな。でも、その中にいないとすっげー無言で怒りオーラ出すんだよ。そいつのグループ全体がピリピリするんだ。

ま、それもどーでもよくなっていずれそのグループを抜けたが(笑)。


でな。

そうやって先生にいい顔しようとして私の面倒を見るとか進言しといて。

私の方が成績がいいし私自身も「べつに一人で行動しても痛くもかゆくもないし~」って態度が癪だけど、先生には私の面倒を見るといった手前撤回もできない、そんないや~~~~な状況。




その日の朝、雨が降った。

あの時、どういう状況だったかな…。

最初は登下校も一緒だったが、あの頃はもう一緒じゃなかったかな。どっちだったか忘れた。

でも、一緒でも私はやつらの自転車の団体の後ろにぽつーんとついていくだけだった。そんなんだったら一人で登下校した方いいよね。


すると、ちょっと早めの時間に家のチャイムが鳴る。

私はその日、雨のため母に来るまで送ってもらうことになっていた。

もしや…こういう時だけ私を頼るのか?と思い玄関を開けると、案の定奴らが。


「雨が降って自転車で登校できないから、雨女さんに相談しにきた」

訳:雨が降って自転車で行けないからてめえの家の車に乗せろバカ


相談って何wwww

人間って、本当に簡単で馬鹿な生き物だよなwww

と、心の中で嘲笑したのを覚えている。


普段あれだけ無視し、無視するからもういいやってグループを離れれば「何で勝手な行動すんの!?」と凄い剣幕で怒られ、後ろからちょこちょことついてくる私を見つつひそひそ話して嘲り笑ったりしてるくせによ。

いつも私を笑っているくせに、そういう時だけは頼る。その汚さ。心臓に毛が生えているねwwww


すると母が、乗せて言ってもいいよと言い、結局乗せて登校したのだった。

思えば下校の時も1回くらい雨が降って一人で母の車を待っていたらやつらが来て、乗せていかなきゃいけない状況になったこともあったな。そういうの、うまいんだよな。心臓に毛が生えている奴って、そういう能力に長けている。

その時は、隣のクラス(1学年3クラスしかない)の名前も部活も町内も知らない奴も出てきて、そいつも乗せることになってたな。訳が分からん。


そういえば、それから5年後くらい。

その、隣のクラスの奴が運転していた車が母の車に当たり、接触事故となった。母は車内にいたが停車時だったので、10対0で隣のクラスの奴に非がある。

外面がいい母は、警察に通報しない=示談で話を済まそうとし、隣のクラスの奴の車の保険で母の車の修理をお願いしようとした。


が、そのあと隣のクラスの奴が虚偽発言をし(母に当てられたと言ったらしい)、隣のクラスの奴の母と本人が、私の家に乗り込んできたらしい。ウチ、新参者だけど態度悪いって有名だからね(笑)。その上あの田舎クラスの中ではいい家建てたから、周辺に住んでればウチの場所はすぐわかるという世間の狭さっぷりである。


そこで母はブチ切れ、隣のクラスの奴「本当のことを言おうよ。やっぱり警察を呼んでちゃんと話した方がいいかな?」と優しく問い詰めたところ、隣のクラスの奴は観念して自分の罪を認めたらしい。

が、隣のクラスの奴の母は激怒し、「うちの娘を脅迫する気か!!」と逆切れ。

流石膿家wwwwwww

結局、警察を呼んで事故として処理してもらったのだった。というオチ。


その、隣のクラスの奴の母。看護師らしいが…人は職業で判断できないな。


母は、まさか中3の時に1度自家用車に乗せた人間が、5年後に面倒なことになったとは知らないだろうな。

面倒だから、私の方からはその話してないしな。

あの土地の話、したくないもん。




だから、嫌なんだよ。帰省すんの。

毒親がいるし、そういうこと思い出すんだよな。

再びみえはる子のネタを書いていくのだが、敢えて最初に補足しておく。


みえはる子以外の私の友人知人(帰省した時に会う人間を基準として)全てが、たまたま気が利くしっかりした女性なのかもしれない。だから、私がこれから暴走することは一般的じゃないかもしれない。



みえはる子は、割り勘好きである。

だが、自分が多く払うことはない。


私は、友人と会った時はあまり割り勘とかにこだわらず、むしろ私が全額払ったり多めに払ってもいいと思っている。私なんかのために時間を作ってくれた、ありがたい気持ちである。


みえはる子は、「会計を別でお願いします」と言いづらい状況(例:後ろに他の客が並んでいる、会計を別にしてくださいと言えないような洒落た場所など)状況でも構わず割り勘をお願いする。

割り勘ご遠慮願います、と書いてるところでも、結果的に割り勘ぽいような払い方をする。


例えば、別々会計ができないままで会計になった時。

私がみえはる子と2人で2600円の食事をしたとしよう。割り勘だと一人1300円だ。

ここでだいたいの人が考えるのは、「私500円玉あるから1500円払うね」とか「私細かいのないから2000円払っておくね」というやりとりである。そして、まとめて会計皿に出す。そして釣りを割るなり、店を出てから自分の分を払うなり、次回行く店で払うなり奢るなりすることになる。


が、みえはる子。

ずいずいと勝手に会計皿に自分の分のお金を出す。そしてその場で「別々で」と言うのだ。

まあ、割り勘と言えばそこまでで効率的なのだが、その"ずいずい"が何年見ていても生理的に受け付けられない。

割り勘ご遠慮願います(深夜のファミレス、居酒屋など)、と書いてる場所でもそれをやる時もあって、引くのだ。

みえはる子が伝票を持つ状況にあったり、みえはる子が会計の場に先に行く状況になると、いつもこうもやもやするのだ。




あと、私がセコいだけなんだが。

↑に書いた状況じゃない時で、私が伝票を持つ状況だったり、私が先に会計に着く位置関係の時。

また、会計を2600円だったとしよう。ひとり1300円ね。


会計の場に私が近いということを大前提として。

そういう時、私はまずみえはる子に小銭事情を確認する。

私が500円玉を持っていれば1500円払う。細かいのがあれば1300円ジャスト払う。大きいのしかなければ2000円払う。


私の場合は、1500円払うことになっても2000円払うことになってもそれを請求はしない。働いてからそうなった。

ただ、結果的に少なく払ってしまったら絶対に払う。払おうとする。もしその時払えなければ次に会った時におみやげとか持っていく。それはあまりないがな。


が、みえはる子は細かい。

もし私が1500円払った時は、何が何でも200円作って払う。その場で会計で両替してもらったり…。それじゃ会計を割り勘にしなかった意味がないじゃないか、とか思うのだ。

そしていつも言うのは、「こういうことはちゃんとしなきゃいけないから」と。

金を正しく払うことを重要視するあまり、その後に並んでいる客や店員に対しての配慮がないのだ。


でも、ここ数年は混む店に行くことが多く、会計のあとでその会計に両替を頼むことができる状況じゃないのと、行き先が減ったために、両替する場所がなくなってしまった。

そういうこともあるのと、たまたま私が会計に先に行く位置関係だったりすることで、割り勘で会計することがなくなった。

結果、私が1500円や2000円払う機会が多くなり、その差額分をみえはる子から徴収する機会がなくなってしまった。

「こういうことはちゃんとしなきゃいけないから」と言っていたのに、差額分をくれないみえはる子。


最後に会った時は、5000円札しかなかったので私が全額払ったが、その後みえはる子からお金をもらってない。

私の奢りかよ…と笑ってしまった。ま、別にいいんだが。


要はさ、多く払わないように持って行くみえはる子に不満ってやつだ。




他の友人知人は私と同じ考えらしく、会計の場で割り勘だの一人いくらだのとやりとりするのが好かない。

大雑把に割ったり、場合によっては自分が全部負担して店を出たいタイプなのだ。


そして、ありがたいことなのだが、私は結婚してからは県外に出ており、遠いとこから帰省している。そして、地元で友人知人と会う時は私が車を出す時がほとんど。実家の位置的にそうなってしまうのだ。

みえはる子以外の友人知人はそれを気にかけてくれているらしく、「遠くから来てる上に車まで出してもらって申し訳ない、ここは私に出させて!」と言ってくださる。時々その厚意に甘えることはあるが、大体はちゃんと払うぞ。


みえはる子から、そういった発言をされたことはない。

ま、別にいいんだけどね。




あと、もう一つ。

有料パーキングに駐車した際の、会計ね。

基本、私が車を出す時がほとんどなので、運転しているのは私であることを前提とする。

みえはる子以外の友人知人は、会計になると財布を持つ。スタンバイする。

で、払おうとする。で、私は自分の財布の小銭と相談しながら払って頂いたりする。


ところが、みえはる子は財布を出そうともしない。

当り前の顔をして助手席に乗っているだけだ。

一度腹が立って(前日に他の友人知人と会って優しい気遣いを受けたせいもあると思うが)、「細かいのない?」と聞いた時があった。

が、その時は「多分ない」財布を見もせずに言い放った。

それ以来、面倒になって聞くのを辞めた。




そんなんじゃ、異性とデートしたら引かれるぞ…と思った。

ま、恋愛する気がないならそれでいいんだけど。




でも、他にもいたな。

他の友人で、私が車を出してドライブした時があったが、「友達に車を出してもらう時は食事代を友達の分も払いなさい、車は水で走る訳じゃないんだからそのくらいはして当たり前」と親にいつも言われていたらしい。

確かに、その通りだね。


でも、その友達は私の分の食事代を払ったわけじゃなかったが。

ま、どうでもいいけど。


親に言われても気遣いができないんだから、親に言われなきゃ気遣いもしない奴って、いるからな。




それ以前に、私が嫌われてるからそういう風に気を遣われないって話かもしれないね!

こっちが悪いことをしているからこそ、言い返せない。

恋愛の場においては、そういうことが多々ある。


調子に乗って、この記事 で出した友人の話をしよう。

友人友人と書くのも面倒なので、みえはる子としようか(笑)。


私の場合は、別れた男とずるずる続いたり(例:フェラ男)、妻子持ち彼女持ちの男と付き合ったり、付き合うか付き合わないかのじれったい関係だったにも関わらず絶縁状態に発展して共通の友人に迷惑をかけたり…という状況ばかりである。

平和に付き合ったのは、今の旦那と他にもう1人の男くらいであった。


つまりな。

相手がいるのに別れられない…とか、都合よく扱われてるのに別れられない…とか、そういうことが常に隣り合わせの恋愛だったのである。私の過去ね。


でな。

そういうことって、相談できる人間がかなり限られるのよ。

異性に相談したこともあったが、その異性が勘違いしたりしてな。「君(私)をまともな道に戻す!だから俺と付き合おう!」と言い寄ってきたり、「他の男とヤリまくってんだから俺が一人相手に増えてもいいだろ」という上から目線で近づいてくる馬鹿がいたりな。そういうことばっかだったから異性に相談するのは早いうちにやめた。

かと言って同性に相談するとなっても、私の場合は厳しい進学高校→一応お嬢様大学っていう進学先だったため、「ロストバージンは結婚相手と★」と夢見てる女とか、「下ネタは下品の極み!!最低!!嫌!!」という女が周りに多すぎた環境にいたため難しかった。


そうなると、自然に相談相手がみえはる子になっちまってた。

当然、みえはる子も潔癖である。多分、現在も交際経験ゼロであるからな。その上性的な話は受け付けられないタイプである。中学生の時同じクラスだったが、下ネタについてこれなくて顰蹙を買うタイプだった。

ただな、私がそういう経験をしていた時と、みえはる子が下ネタに興味を持ち始めた時期が重なったらしい。

こういうきっかけって大事だと思うが、運だよな。私は興味本位のみえはる子に相談することになっていった。




何も言えなかったこととして、記憶に残っていることを書こう。

私は、彼女モチの男と付き合っていた時があったのだが、結局振られてしまった。

傷心の私に、みえはる子は話を聞かせてくれと言う。そして、ドライブに行くことになった。車を出したのは私。


こっちとしては、振られて状況がよく呑み込めていない微妙な状況である。気持ちの整理がついていないのである。

そんな私を捕まえて、運転する私に「で、何があったの?具体的にどういうこと言われたの?」と質問し、言葉の裏には「どーせ彼女持ちと付き合って振られるのなんか目に見えて分かってんだよ。バカか」的な雰囲気がプンプンした空気。

こっちだってそれは分かってるんだけどさ、恋愛ってそういうわけにもいかねえよな。ま、仕方がない。

「いや、あの、まだ気持ちの整理ついてないから待って」と傷心の私が言うと、


「何や。早く言えって!!!!」

と、滅茶苦茶煽ってくる。

「どーせ振られたんだからそれ系のこと言われたんでしょ」とも。


そして、ぽつぽつと話す私。

「このまま二股の状態でいてもらちが明かないから、別れを決めたんだと思う」と、私なりに強がり。

ま、彼女持ちと付き合うとそういうことになるよな。

当時はプライドが高かったから、私としては自分から振りたかったという馬鹿な考えもあった。本当にあほである。


すると、

「で、結局振られたんでしょ。傷を浅くするためにそうやっていちいち分析するのやめれや」

と、まさかの分析禁止令

結局振られたのも分かるけどさ、そんな怒気を含んだように私に意見するがためにいちいちドライブしている自分が情けなくなってくる。


まあ、そういうのは仕方がないよな。彼女持ちの男と付き合った罰とでも思えばよい。

だが、その後信じられない言動を、みえはる子は取る。




「ほら!!今、あんたの元彼と同じ車とすれ違ったよ!!見てたか!?元彼のこと思い出したか!?」

と言いだした。


ドライブ中で、対向車線の車のことを言っているらしい。

話の流れで、私は過去にその男の所有する車を教えていたことがあった。それをみえはる子は覚えていたんだな。

それが、そのドライブ中に対向車線ですれ違った。

それを見つけたみえはる子は、面白がって私に言ったのである。

しかもさ、その車が結構人気があるのか偶然の一致なのかもしれないが、そういう日に限ってやたらとすれ違う。そのつど言われる。


正直、うっとおしくて仕方がなかった。

ま、彼女持ちと付き合っててそれをみえはる子に相談していた自分が悪いんだがな。




ちなみにみえはる子。

他の友人の恋愛相談にも乗るらしく、失恋するたびにきついことをアドバイスしてきたらしい。

その友人たちと今も交流しているか分からないが、その友人もすごいなあ。


だってさ、振られたから慰めてほしいっていう心理って、誰にでもあると思うんだけど。

それに対してみえはる子は、「あんたはもう振られたんだ。何をしてももうその男はあんたに振り向くことはない。未練たらしく連絡を取り続けても何のいいこともない。いい加減諦めろや」とか言ったとか。


そんなこと、失恋した本人が一番分かってるんだよ!!!

でも、そうはいかないのが恋愛ってもんだろ!?

…と思うわけで。




私は徐々に、みえはる子に恋愛の相談を辞めていったけどね。

話題の都合で話すことはあっても、具体的に話すことはなくなった。

だって、詳しいことを話したら面倒だもん。


まあ、みえはる子の言っていることは真理だけどね。

ただ、恋愛に関してその真理が通じるかと言うと……ねえ。

あと、言い方の問題だよな。




そんなみえはる子であるが、一度恋愛沙汰があって相談に乗ったことがある。

いずれ、書こうと思う。